中国産アサリを「熊本県産」と偽って表示、販売したとして、熊本市は25日、同市中央区の卸売業者「江上商店」に対し、食品表示法に基づく行政指導をした。 市消費者センターによると、江上商店は2021年12月18日~22年1月31日、熊本県内の業者から仕入れた中国産の輸入アサリ約163・3トンを「熊本県産」として県内の卸売業者1社に販売したとしている。熊本県から情報提供を受け、同社に立ち入り調査して発覚した。 輸入アサリは当時、国のルールで輸入までの期間よりも長く熊本県の海で蓄養していれば「熊本県産」を名乗れたが、市は少なくともルールにのっとった蓄養はなかったとみており、経営する男性も「仕入れた業者が(熊本県で)蓄養すれば、期間に関わらず熊本県産と表示して販売しても問題ないと思っていた」と産地名の書き換えを認めている。 市は江上商店に原因究明などを求め、5月25日までに報告書を提出するよう指示した