ポーカーとデータの関係 ――ポーカーにはいろいろなゲームがありますが、「データを活用する」という観点では、どのゲームについて話すのがわかりやすいですか? テキサスホールデムというゲームがわかりやすいと思います。このゲームは、2枚の手札と5枚の共通カードでいちばん強い手を作ります。初めに手札が2枚ずつ配られて、まずその時点でベットします。次に共通カードが3枚開いてベットして、4枚目が開いてベットして、5枚目が開いて最後のベットします。 多くの場合は9人でプレーするので、チップが取れるのは単純計算で9回に1回(約11%)になります。どの時点で勝負から降りてもいいのですが、標準的に初めの2枚の手札の時点で8割は捨てます。9回のうち2回参加して、そのうち2分の1の50%でチップを取れる、というくらいが標準的なプレースタイルです。 固いプレースタイルだと、初めの手札2枚が強い1割のときしか参加しませ
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