中国とインドの両国にまたがるカシミール地方のインド側支配域の一部で、複数の建造物が設置されていることが、米通信衛星運用会社が撮影した衛星写真の解析でわかった。インド国防省幹部は、この地域に入った中国軍が設置したと主張している。 【写真】戦後75年 小笠原 沈んだ戦禍 7月29日に撮影された衛星写真では、標高世界一の塩水湖であるパンゴン湖北岸の道路沿いに、赤や青の建造物が点在している。印誌インディア・トゥデーによると、白い建造物は12戸あり、兵士が滞在するプレハブ小屋だとしている。桟橋付近には中国軍の青いボート約10隻が係留されているという。 カシミール地方は国境が未画定で、両軍は長年、衝突を繰り返してきた。6月には両軍兵の衝突でインド兵20人が死亡した。両軍は7月、パンゴン湖周辺などに緩衝地帯を設け、両軍の立ち入りを禁じることで合意した。印国防省幹部によると、実際には13日の時点で中国軍は