(アストラゼネカ 田中倫夫執行役員) 「生きているウイルスを培養してワクチンにまで仕上げていくとなりますと、普通の化学製品の合成とは非常に違った繊細な技術あるいはプロセスが必要になります。JCRファーマはその領域での経験を非常に豊富にお持ちでしたし、そこにいらしゃる方々の能力の高さもございましたので。」 JCRファーマは、遺伝子を組み替えたり細胞を増殖させたりして作られるバイオ医薬品の製造技術を持つ希少なメーカーとして、アストラゼネカからワクチン製造の打診を受けたといいます。ところが…。 (JCRファーマ 芦田信会長) 「はじめは断りましたから。『それは無理でしょ』と。我々の研究開発の中でワクチンというのは全くやったことがない分野だったんですね。」 一旦は申し出を断りましたが、国内での安定供給に少しでも貢献できるならと、ワクチンの原液製造を引き受けることを決めました。 (JCRファーマ 芦