業務フローチャートの構造を原理的に考える この従来の発想を転換するために、「業務フローチャートは何か」というそもそも論に戻って考えてみよう。 業務プロセスにおいて、その構成単位である「作業」を、「誰が・何を・どうする・いつ・どうやって・どのくらい」という「要素」に分解し、それに「流れ」を加えながら、視覚的に理解しやすい形に再構築したものが、業務フローチャートである。 ここでのポイントは、「要素」と「流れ」である。 「要素」に関して、業務フローチャートの様式を決定する際には、(1)どの要素を必ず記載(「絶対的記載要素」と呼ぶ)し、どの要素を補助的に記載(「補助的記載要素」と呼ぶ)するか分類し、(2)それらの要素をどのようなルールの下で記載するか、について決めなくてはいけない。 従来の発想による様式では、担当者別にスイムレーンを引いた瞬間に、「誰が」が絶対的記載要素となる。作業内容をプロットす