「私はやっと好きなところに飛んでいけるようになった」とカルボーニさん(写真はイメージ) sittithat tangwitthayaphum-iStock <44歳の男性は首から下が麻痺した状態だった。自立できないことで自尊心は失われ、心身ともに「大海を漂う船」のようになってしまったという> イタリアで44歳の男性フェデリコ・カルボーニさんが医学的な自殺幇助によって6月16日(現地時間)に死亡した。同国では初めてのケースだ。 生前カルボーニさんは、尊厳死する権利を求める活動団体「ルカ・コシオーニ協会」に所属し、裁判所や保健当局を相手に裁判を起こし闘っていた。 厳密に言うと、イタリアでは誰かが自ら命を絶つのを助けることは法律違反にあたる。しかし2019年、イタリア憲法裁判所は自殺幇助について、厳しい条件をつけながら、一定の例外があり得るとの判決を下した。 ドイツ国際公共放送ドイチェ・ヴェレの