慶応義塾大学は4月に横浜市港北区の理工学部内に、「量子コンピューティングセンター」を新設する。米ニューヨーク郊外にある米IBMの世界最高速の汎用量子コンピューター「IBM Q」に直接アクセスできる国内唯一の施設として、JSRや日立金属などとオープンイノベーションを推進する。量子コンピューターの活用で世界に先駆ける。 慶大は米IBMが推進する量子コンピューティング研究のハブ構想の中核メンバー。同センターの稼働にあわせて、同じくハブ構想に参加するJSR、日立金属、本田技術研究所、長瀬産業の4社とそれぞれ共同研究に関する委託契約を結ぶ。「企業が持ち寄る現実的な課題を皆で解く。こうした試みは国内初」(伊藤公平慶大理工学部長)としている。 センターにはこれら常駐する企業メンバー用の施設や各社が共有するオープンスペースを用意する。慶大に所属する量子研究の第一線の研究者に加え、応用数学者やコンピュー..
早稲田大学理工学術院の新倉弘倫(ひろみち)教授は、カナダの国立研究機構、ドイツのマックス・ボルン研究所と共同で、アト秒レーザー(高次高調波、アトは100京分の1)で位相を分けた、電子の波動関数(粒子の状態を記述する関数)を直接可視化(イメージング)することに成功した。電子波動関数とその変化の画像を元にした新たな「アト秒テクノロジー」の発展が期待される。16日の米科学誌サイエンスに掲載される。 新倉教授らは、アト秒レーザーを使ってネオン原子の光イオン化過程で生成した、ほぼ純粋な「f―軌道電子」(電子波動関数)の密度分布と、その位相を分けた波動関数に相当するイメージを直接測定した。さらに、イオン化した電子波束が、どのような位相と振幅を持つ波動関数から成るかを同定する方法を開発した。 量子力学において、原子、分子や電子などの小さな物質は「波」としての性質を持ち、波動関数で表される。これまで波動関
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10日、三菱重工業と共同開発した新型の大型基幹ロケット「H3」試験機2号機に関する会見を開いた。同機を2月15日に打ち上げることが決まり、JAXA... マイクリップ登録する
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