北方領土・国後島沖でロシア側に銃撃された2隻の船長が船の位置情報システムを意図的に停止させた疑いで逮捕された事件で、北海道は22日、この2隻と同じ北海道羅臼漁協所属の安全操業船14隻にも位置情報のデータに長時間の空白があったことを公表した。道と第1管区海上保安本部は、安全操業の区域外で操業していた可能性があるとみて、各船の船長らから事情を聴いている。 僚船にも不自然なデータの空白が見つかったことで、違法操業が大がかりになされていた可能性が出てきた。 同漁協の安全操業船は計19隻。安全操業中は船の位置が把握できる「衛星通信漁船管理システム」(VMS)を常に作動させることが条件になっている。19隻は5隻(3組)と4隻(1組)で四つの船団を形成。船団ごとに出港し、国後島沖で操業する決まりだった。 道によると、14隻には今期の操業が始まった1月9日から銃撃を受けた同29日までに、2〜10時間