「信長のシェフ」をご覧になっただろうか。西村ミツル作による同名のマンガ(梶川卓郎画、芳文社『週刊漫画TIMES』)を元に作られたドラマだ。平成から戦国時代へタイムスリップした腕利きのフレンチシェフ「ケン」が、信長の料理人として活躍する話である。全9回の平均視聴率は10.9%と、ドラマ低視聴率の時代ではなかなかのヒットであった。 このドラマをきっかけに調べてみたところ、どうやら最近、武士の料理、つまり“武士メシ”が密かなブームになっているようだと知った。そこで「武士メシに学ぶ」というテーマで武士メシブームを前後篇でひもといてみたい。 前篇では、厳しい戦国時代における武士メシから、戦うためにメシを食べることの大切さを考えてみる。後篇では、いくつかのレシピとその効能から、武士メシの魅力を探ってみる。 メシ、これすなわち戦略なり 3月15日に最終回を迎えた「信長のシェフ」。その面白さは、メシを利用
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