新型コロナウイルス特措法に基づく政府の緊急事態宣言で、安倍晋三首相が4月30日に延長の意向を表明したことを巡り、野党が「専門家の意見も聞かない政治的判断だ」と批判している。しかも首相は自民党の二階俊博幹事長だけに延長をほのめかした。6日に期限を迎える宣言の延長を早めに国民に伝える狙いだったようだが、連絡がなかった公明党幹部は不快感をあらわにし、回りくどい首相のやり方は政治的に裏目に出ている。 【写真で解説】ハンカチ1枚で出来る布マスクの作り方 延長方針が伝わったのは30日午後だった。首相と二階氏の会談後、同席した自民党の林幹雄幹事長代理が会談の内容を問う記者団に「(首相は)延長する構えでいた」と発言。二階氏も「適切な判断だと思いますよ」と記者団に述べ、直後に「首相が延長方針」との速報が一斉に流れた。 これに先立つ同日の参院予算委員会で、首相は「専門家の皆様に意見を賜りたい」と述べ、延長につ