【ジョン・ミッチェル特約通信員】米国防総省はハリウッド映画「GODZILLA ゴジラ」のほかにも、日本が関係する映画やテレビ番組に介入していた。米ジョージア大学のロジャー・スタール教授ら米英の研究者チームが入手した文書で分かった。 太平洋戦争中のサイパンでの戦闘を描いた「ウインドトーカーズ」(2002年)の途中段階の脚本には、米兵が死んだ日本兵の金歯を盗む戦争犯罪行為が描かれていた。しかし、海兵隊が製作会社に「悪魔のように描く必要はない」と抗議。海兵隊内部の電子メールでもこのシーンは「消さなければならない」と言及されていた。 主演のニコラス・ケイジさん演じる海兵隊員が降伏する日本兵を殺害する場面は「ヒーローらしくない」と海兵隊が批判。これら戦時中の残虐行為は記録の裏付けがあり正確だったが、製作側はいずれの場面も削除した。脚本を点検する代わりに、国防総省はハワイでの映画撮影に協力した。...