現行制度では今年で最後となる大学入試センター試験が18日にスタートした。受験生の間では、センター試験を必須とする国立大離れが進んでいるようだ。大手予備校「代々木ゼミナール」の川崎武司教育情報企画推進室長は「安全志向や現役志向が数年続いており、今回は入試改革をめぐる混乱もあって確実に受験生は国立大から離れている」と分析する。一方で公立大の志望者は増加傾向にあり、今年4月から名称が以前の「東京都立大学」に戻る首都大学東京の人気も高まっている。 【表でみる】昨年のセンター試験の平均点 代ゼミによると、国立大のうち東京大や京都大をはじめとする難関大は、全体的に志望者の微減傾向が続いており、減少しない大学があったとしても横ばい程度にとどまる見込み。 一方、公立大は志望者が少しずつ増加しているといい、国立大を回避した志望者が流入しているとみられる。川崎氏は、理由について「国立大と違って公立大は受験科目