超情報化対策として、人造の脳葉「電子葉」の移植が義務化された2081年の日本・京都。 あらゆる情報があらゆる場所で取得できる時代が到来した。 情報庁で働く官僚の御野・連レルは、超情報化社会の核となった情報素子のコードのなかに恩師であり現在は行方不明の研究者、道終・常イチが残した暗号を発見する。 その“啓示"に誘われた先で待っていたのは、ひとりの少女だった。 彼女は一般人ではありえない、世界最高の情報処理能力を持った、世界の全ての情報に手を届く人間だった。 道終が暗号を残した理由は、ただ4日間だけ彼女を保護してほしいとの依頼のためだけだった。 道終の真意もわからぬまま、御野は「すべてを知る」ため彼女と行動をともにする。 だがそれが、世界が変わる4日間の始まりだった。 野崎まどによる未来の社会を描いたSF小説。 「know」の見どころ 超情報化社会 ”知っている” その言葉の意味はかつての社会