中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関、中医協)は10日、平成22年度の診療報酬改定で、現在110円の差がある開業医(710円)と病院(ベッド数200床未満で600円)の再診料について、690円で一本化することで決着した。医療機関などの診療側委員は開業医の再診料を引き下げない710円での統一を主張していたが、外来診療に割り当てられる財源が400億円と限られており、外来診療に関する他の改定項目の財源捻出(ねんしゆつ)のため開業医の再診料を引き下げる方向での決着に追い込まれた。 再診料をめぐっては、従来から「開業医も病院も同じサービスをしているのに料金が違うのはおかしい」との批判があり、中医協は昨年12月に再診料を一本化することで合意していた。ただ統一額については、健康保険組合など支払い側委員が現行の中間となる「660円」を主張し、診療側委員と真っ向から対立。同日の会合で裁定を委ねられた