ゲームでも、日本の文化をアメリカに伝えたい 高校生らしい日常生活と、心の力“ペルソナ”を駆使して戦う非日常が交錯するRPG、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』。日本の田舎町を舞台にした作品だが、北米のユーザーからも高い評価を得ているという。本記事では、本作の北米版をプレイした週刊ファミ通編集者・川島ケイジが、Index Digital Media, Inc.(アトラスの北米法人)の南場優氏に話を聞いた。【後編】 ──『ペルソナ3』でも同様でしたが、「~君」「~さん」「~先生」「~先輩」といった表記を、北米版でもあえて残しています。その意図を教えてください。 南場優氏(以下、南場) 『ペルソナ3』、『ペルソナ4』では、「日米の文化がどのように違い、どのように似ているかを、ゲームを通じてアメリカ人に知ってもらいたい」というスタンスのもと、ローカライズを進めました。たとえば「先輩」に関しては、同じ感