自身が監督に就任する以前の2季でともに7位に終わっていたユーべを、就任から2季連続でスクデットに導いたコンテ監督。 5月5日、ユベントスは3節を残して29回目のセリエA優勝を決めた。スクデット連覇によって、“貴婦人”は完全にイタリアの盟主の座を取り戻した。 監督コンテの功績は大きい。つねに緊張感が張り詰め、慢心とは無縁だったユーベは開幕から首位を堅持した。完璧主義者の指揮官は一切の妥協を許さず、どんなに優勢にゲームを進めていても、ハーフタイムには中身入りのペットボトルをぶん投げ、ロッカールームを怒号で埋め尽くしながら、チームを叱咤し続けたからだ。 この連覇には、コンテのモチベーションの源である“怒り”が色濃く反映されている。 昨夏、イタリア中を揺るがした国際違法賭博・八百長事件への関与が疑われ、10カ月の監督資格停止処分を受けた。コンテは潔白であることを主張し、「名誉の問題だ」と司法取引を
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