今日は純粋に臨床のお話です。今年のマイコプラズマ感染症の流行は記録的だとも言われていますが、体感的にもそうです。そいでもって小児のマイコプラズマ感染症への治療の王道であるマクロライド系抗生剤の効果が実感的にも非常に悪い気がします。うちでも、もう何人も入院となっています。混合感染でもあったのかと報告書を読んでも、やはり純然たるマイコプラズマ肺炎です。 この耐性マイコプラズマ菌の現状がどうなっているかですが、小児呼吸器感染症診療ガイドライン2011から引用します。 2000年に札幌でマクロライド耐性肺炎マイコプラズマ(macrolide-resistant Mycoplasma pnumoniae)が初めて検出された。その後、Morozumiらによると、全国の臨床材料において2003年から検出され始め(5.0%)、2004年(12.5%)、2005年(13.8%)、2006年(30.6%)、2