社説 島外出産呼び掛け なぜ八重山で子を産めない2012年1月26日 Tweet 八重山地区で子どもの誕生を一手に担う県立八重山病院(石垣市)で、産婦人科医を確保するめどが立たないとして、3月中旬以降に出産を予定する妊婦に石垣島以外での出産を呼び掛ける事態になった。4月に着任予定だった産婦人科医4人のうち2人の赴任が7月ごろまで延びたためだ。 4〜6月に八重山病院で出産予定の妊婦は87人に上る。島外で子どもを産むのは経済的にも精神的にも大きな負担だ。2医師が赴任するまでの間、別の産科医を招請できないのか。県は、八重山での医療水準を維持するため、あらゆる手だてを講じてほしい。 この間、県は本土在住の医師の招待視察といった事業に取り組み、離島や北部地域の医師確保に一定の成果を挙げてきた。だが、今回のように、個人の都合で赴任が遅れるだけで診療態勢は立ちゆかなくなる。医師が1人でも欠ければ途