皮下脂肪から採取した幹細胞を卵巣機能の衰えた患者の卵巣に移植して機能改善を図る臨床研究を、民間の不妊治療施設「新宿ARTクリニック」(東京都新宿区)が厚生労働省に申請していたことが21日までに分かった。厚労省科学技術部会で明らかになった。申請は更年期障害の治療を目的としているが、成功すれば高齢女性の妊娠に道を開く。幹細胞を生殖器官に移植する臨床研究は国内では例がないとみられ、倫理面での議論を呼
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人工妊娠中絶の是非は、アメリカ世論を二分する厄介な火種。キリスト教的倫理観を重んじる共和党陣営には中絶反対派が多く、女性の健康や選択の権利を重視する民主党陣営には中絶容認派が多い。 オバマ大統領の再選をかけた大統領選が11月に迫るなか、ここにきて中絶問題がにわかにクローズアップされている。きっかけは、「女性はレイプされても妊娠しない」という共和党の有力議員の発言。対応を誤れば、共和党が積み上げてきた女性票が一気に消える可能性もある。 問題の発言をしたのは、あらゆる中絶を「例外なく」禁じるべきだと主張している保守派のトッド・エイキン下院議員(共和党、ミズーリ州選出)。8月19日に行われたKTVIテレビのインタビューで、レイプで妊娠した場合でさえ中絶を認めない理由について質問されると、女性の生殖器系には望まぬ妊娠を防ぐ機能があり、レイプされて妊娠するケースは「非常にまれ」だとほのめかした。 「
米共和党の下院議員で、下院科学技術委員会の委員も務めるTodd Akin氏が中絶反対の主張の一部として「医者たちが言うには、真正の(本当に嫌がった)レイプならまず妊娠には至らない」と発言し、大きな批難を浴びている。 日本人の一般的な常識でいうとトンデモない発言であるのだが、米国においてこの俗説は根深い歴史があり、一部では賛同者もいるという(The Guardianの記事、The Washington Postの記事)。 The Guardianの記事では、「女性が合意して快楽を享受することで初めて妊娠が起こる」という考えから、妊娠を根拠にレイプの訴えを退ける法制が13世紀のイギリスにすでにあったことが紹介されている。また、同様の認識が長く続いたことを、イギリス最初期の法律書や18世紀の法医学書などを引用して示している。 The Washington Postの記事では、1980年代以降のア
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