■新訳男女 語り合おう■ ●「多様な性」 権利拡大 米国では、同性婚の権利を認める最高裁判決が出るなど、LGBT(同性愛や両性愛、トランスジェンダーなど多様な性の人たちの総称)の権利拡大の動きが広がっている。在福岡米国領事館の主催で、11日に福岡市で講演した全米最大の支援団体「ヒューマン・ライツ・キャンペーン(HRC)」の弁護士ブライアン・モールトンさんに、最新事情と歩みを聞いた。 ‐連邦最高裁は6月、婚姻を男女の関係に限定した「結婚防衛法」を違憲とする判決を出しました。この意味と社会への影響は。 「婚姻に関する法律は州ごとに違い、同性婚は首都ワシントンと13州で導入されています。これまでは州法の下で結婚しても、結婚防衛法のため国に婚姻関係と認められず、配偶者としてのビザ発給や税金の控除など社会保障上の優遇措置が受けられませんでした」 「判決を受け、同性婚も異性間の婚姻と同じ扱いとなりま