オックスフォード英語辞典は英オックスフォード大学出版局が発行する世界最大、最高の英語辞典とされる。約60万語を収録。2016年版には約千語が加わった。中でも「yolo(ヨロ)」と「gender-fluid(ジェンダー・フルイド)」の2語は、現代の気質、時代の流れを象徴する言葉だ。 「yolo」は「You only live once(人生は一度きり)」の略。カナダのラップ歌手ドレイクの曲「ザ・モットー」の歌詞から生まれた。意味はその通りだが「yolo」をマークのように文末に用いたり、Tシャツにデザインしたり。自分を鼓舞する「頑張れ!オレ」的な流行かもしれない。「ヨロ」の響きはどこかほっとする。 「ジェンダー・フルイド」は、直訳すると「流動的な性」。LGBT(性的少数者)という言葉は一般的になったが、新たな概念として異性愛、同性愛、両性愛と分類せず、固定的な性自認を持たないことを意味する