いくつになってもペシミスト。若い頃はカッコつけのためだったが、年とるほど、現実みるほど、悲観主義がちょうどいい。失望せぬため期待しない。ポジティブシンキング糞食らえ、ありゃ、たま~に食べたい辛口カレー。自分マインドコントロールが「必要」なときに食えばいい。 楽観主義者とは、人生経験の浅いもののことだ。 ドン・マークウィス そういう痛いオッサンに、グッサリ刺さるスーパードライな箴言集。もちろん、ビアスや筒井やマーフィーの、辛辣辞典は読んできた。だがこの一冊は、一番薄いにもかかわらず―――いや薄いからこそ―――触られたくない奥底にまでもぐりこむ。そして、ちょっと遅れて、背を焼くようなヒリヒリとした笑いが襲ってくる、自己嘲笑の発作に身悶えする。これ嘲笑(わら)える人は自分の人生もひっくるめて笑い飛ばせる。 どうして自分で自分を苦しめたりするの? どうせ人生が苦しめてくれるのに。 ローラ・ウォーカ