飲酒に伴うリスクを周知し健康障害を防ぐため、厚生労働省は初の指針「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」が19日に公表された。リスクを高める1日当たりの飲酒量の例示で、男性はビールの中瓶2本、女性は1本と酒好きにはやや厳しめの設定だ。飲食店からは利用客の飲み控えを懸念する声が上がる一方、ビール業界はノンアルコール飲料の開発など今後を見据えた取り組みを強化している。 女性はロング缶1本「ガイドラインで示された基準の飲酒量は、人によってはお通しの段階で、ほぼ終わっちゃう。消費量に極端な影響が出なければいいけど…」 東京都文京区の居酒屋経営者は、指針に理解を示しつつも需要減につながることを心配する。 指針では、アルコール量を飲酒量に換算した1日当たりの基準量が、男性の半分となる女性で見ると、アルコール度数5%のビールでロング缶1本だ。12%のグラスワインとなれば2杯で〝超過〟する。 適正飲酒は
