「航空会社同士がパイロットを取り合っている場合じゃない」 ANAホールディングス傘下のLCC(格安航空会社)ピーチ・アビエーションは、2019年度から国内LCCとして初めて、未経験者の自社パイロット養成に乗り出す。 プログラムを統括するピーチ運航本部の那波俊之副本部長は、冒頭のようにパイロット採用の厳しい現状を語る。「日本の転職市場ではパイロット経験者が潤沢にはおらず、人数を増やす取り組みを行わなければならない」(那波氏)。2019年度末に予定するバニラ・エアとの経営統合も、パイロット確保が狙いの一つだ。 パイロットの養成プロセスは、航空会社が未経験者を一から育てる自社養成のほか、国の養成機関である航空大学校や私立大学などで操縦免許を取得したうえで航空会社に入社し、副操縦士を目指す道もある。 ピーチの養成プログラムは応募殺到 ピーチでは就航した2012年から、そうした免許取得者向けの養成プ
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