ブックマーク / brevis.exblog.jp (4)

  • パン屋問題の解決、または中小製造業の生き残る道 | タイム・コンサルタントの日誌から

    あなたは町のパン屋さんである。以前は都会でエンジニアとして働いていたのだが、やむを得ぬ事情で郷里のパン屋を継ぐことになった。店は昔ながらの商店街にあり、店の奥では職人が小さな工場(こうば)でパンを焼いている。ところで、地域のチェーンストアからサンドイッチ製造の仕事を依頼されたのだが、受けてみたら大変な仕事だった・・という事情までは、前々回の記事「下請け型受注生産という日的形態を考える」https://brevis.exblog.jp/28051644/ に書いた通りだ。 何が大変かって? チェーンストアは、コンビニの向こうを張って、いわゆる「JIT納品」(ジャスト・イン・タイム納品)を要求してくる。1日4回、FAXで注文が来て、2時間以内に納品しなければいけない。おまけに製造後6時間以内の品であること、という鮮度指定もついている。ところが注文を受けてからカツを揚げてサンドイッチを作ってい

    パン屋問題の解決、または中小製造業の生き残る道 | タイム・コンサルタントの日誌から
    pure_flat
    pure_flat 2019/03/24
    このシリーズよかった。最終的な解決策が、ストア発注者の雑な需要予測でなく消費者の購入実態を自分で見極めて需要予測を見直す、というのさもありならん……
  • 下請け型受注生産という日本的形態を考える | タイム・コンサルタントの日誌から

    あなたは、小さなパン屋の社長さんだ。町の商店街に店をかまえ、店の奥には小さいながらパン焼き工場(こうば)に職人も抱えている。店の売り場は、親族が受け持つ。実はあなたは少し前まで、都会でエンジニアをしていたのだが、やむを得ない事情で、郷里のパン屋を引き継ぐことになったのだ。 店を引き継いだ時は、赤字経営だと税理士さんから聞かされた。御多分に洩れず、地方都市の商店街は地盤沈下で客足が遠のき、売上の柱だった小中学校の給パンも、少子化で減っていた。パン作りについては素人で何の知識もないが、ただ、あなたは一応、会社勤めで得たビジネス・センスを、多少は持っている。何とか頑張って、店や雇い人たちを盛り立て、まだ経営は低空飛行ながら、ようやく収支トントンのところまで持ち直した。 そんなあなたのところに、面白そうな商談が舞い込んできた。その地方のチェーンストアの店舗に、サンドイッチを納めないか、というのだ

    下請け型受注生産という日本的形態を考える | タイム・コンサルタントの日誌から
    pure_flat
    pure_flat 2019/03/04
    「経営基盤の弱い中小下請けが、サプライチェーンの受給ミスマッチのリスクを背負うような生産形態が蔓延していることこそ、この国の産業構造の弱点である」
  • ビジネス・マネージャーとは何をする人か | タイム・コンサルタントの日誌から

    数年前、製造業に働く方から相談を受けた。その企業では、西南アジアの某国でプロジェクトをはじめるという。プロマネ以下、何人かのチームでその国に乗り込み、現地企業と共同で新しい製品の製造ラインを作る仕事だ。そこで、何かアドバイスがあれば頂戴したいという話だった。 もちろん、わたしはその会社の製品について何も知らないから、技術的アドバイスなどしようもない。できるのはマネジメント的なアドバイス、つまりプロジェクト・マネジメント面での助言ということだろう。そこで、チーム編成やプロジェクト期間などについて少したずねた後で、わたしは申し上げた。

    ビジネス・マネージャーとは何をする人か | タイム・コンサルタントの日誌から
    pure_flat
    pure_flat 2017/07/12
    確かに海外にはいる。「ウチの会社にはそんな、営業面も法務も人事も会計も総務もわかるような、しかも英語も話せるようなスーパーマンはいないよ。」
  • 存在しているだけで役に立つもの | タイム・コンサルタントの日誌から

    これも、前回と同じ頃の話だ。 その日、わたし達は午前中の新幹線で出張に出ることになっていた。朝一番でオフィスに集まり、明日までの二日間の打合せで必要な書類一式を最終確認し、一緒にでかける手はずだった。ところが、プロジェクト・チームの一人が、なかなか出社してこない。彼は制御システムの担当で、その日の午後に、自動制御システム・メーカーと打合せする際の中心だった。気を揉みつつも、他のメンバーと書類の確認を続けていたら、ようやく40分近く遅れて、彼がやってきた。 --どうした。遅かったな。待ってたぞ。 「すみません。ちょっと家内が入院するんで、病院まで送ってました。」 --なんだ、奥さんが病気なのか。それは心配じゃないか。 「いえ、病気じゃないんです。だから出張は行けます。大丈夫です。」 --病気じゃないのに、病院に行ったの? 「今日が出産の予定日だったので・・。」 あきれて、わたしは怒鳴った。

    存在しているだけで役に立つもの | タイム・コンサルタントの日誌から
    pure_flat
    pure_flat 2014/10/07
    プロジェクトマネージャーの価値と装置の冗長性と出産に立ち会う夫の三点をオチで綺麗に畳んだ鮮やかな文章。ちょっとうま過ぎる気もするけど、面白かったです。
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