あの日から一年。震災を語るマンガがいろいろと登場しています。 日本で特異に進歩し広く普及した「マンガ」という形式が、日本全体を巻き込んだ大災害を題材にするのは当然といえば当然でしょう。災害はなお現在進行形で、落ち着いたわけではぜんぜんない。しかしだからこそ、これを描きたいという意欲と責任感が、作家や出版社にはあるようです。 ただしマンガ表現としての虚実のレベルはさまざま。 ●しりあがり寿『あの日からのマンガ』(2011年エンターブレイン、650円+税、amazon) ●槻月沙江『震災7日間』(2011年プレビジョン/角川グループパブリッシング、1300円+税、amazon) ●いましろたかし『原発幻魔大戦』(2012年エンターブレイン、660円+税、amazon) ●鈴木みそ『僕と日本が震えた日』(2012年徳間書店、590円+税、amazon) ●吉本浩二『さんてつ』(2012年新潮社、