つくばエクスプレス(TX)の南流山駅(千葉県流山市)で18日、列車がホームにいた高齢者のつえをドアに挟んだまま隣の駅まで走行するトラブルがあったことが19日、運営する首都圏新都市鉄道(東京都台東区)などへの取材で分かった。乗客がつえから手を離したため、けがはなかった。同鉄道では4、5月にも、列車が乗客のバッグなどをドアに挟んだまま走るトラブルが計3回発生。視覚障害者の転落死亡事故などで、いわゆる駅での「交通弱者」の安全対策は急務で、同社は「今後、ドアの開閉は慎重に行う」などとしている。 同社によると18日午前11時20分ごろ、南流山駅を発車するつくば発秋葉原行き上り快速電車(6両編成)が、乗ろうとした70代乗客のつえをドアに挟んだまま発車した。乗客は発車直前、車内に駆け込もうとして閉まりかけたドアにつえを差し入れたという。車内の乗客が気付き、電車は隣の三郷中央駅(埼玉県)近くで緊急停止し