書評と社会に関するpygmalion313のブックマーク (44)

  • 「なぜ人を殺してはいけないの?」に、ニーチェがマジレスしたら - 誰が得するんだよこの書評

    どうなるんだろう。 というわけで、ニーチェ「善悪の彼岸・道徳の系譜」の解説です。ニーチェは哲学や政治学をやるのなら必読だと思うのですが、いかんせん文学的な表現が多すぎて何を言っているのかよくわかないと投げ出す人もいるんじゃないですかね。というわけでニーチェの思想で一番使える「相対主義」にしぼって説明します。 通常の哲学とニーチェの哲学の違い 哲学は形而上学とも呼ばれています。メタフィジカルな学問だというのです。つまり物理的・現実的(フィジカル)なことにたいしてどのように人間が取り組むかという、現実(フィジカル)より上位(メタ)の構造・ルールについて研究するのです。たとえば、人間の肉体がどのような仕組みで動いているかというのはフィジカルな話ですが、人間はどのように生きているのか・どう生きるべきなのかというのは、メタフィジカルな話です。 さて、ニーチェがやっているのは通常のメタフィジカルな話で

    「なぜ人を殺してはいけないの?」に、ニーチェがマジレスしたら - 誰が得するんだよこの書評
  • 【レビュー・書評】人間に格はない―石川経夫と2000年代の労働市場 [著]玄田有史 - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    人間に格はない―石川経夫と2000年代の労働市場 [著]玄田有史[掲載]2010年4月11日[評者]植田和男(東京大学教授・経済学)■弱者への共感、冷徹な分析で表現 書は労働経済学者である玄田氏による日の労働市場、特に1990年代から2000年代の非正規労働市場、あるいは無業者に関する分析である。根拠薄弱の論説が多い分野だが、書の最大の特徴は大規模なサンプル数を誇る「就業構造基調査」や著者中心に作成された新規のデータベースを用いた綿密な統計分析にある。 非正規労働者と一口に言ってもその中身は多様である。暗いイメージが付きまといがちだが、著者の大きな発見の一つは、非正規労働者でも数年程度の職場経験が正規化、あるいは年収増大のためにはっきりとプラスの影響があるという点である。一方、短期での転職を繰り返さざるを得ず、境遇の改善が難しい、あるいは無業化してしまう人たちがいる。しかも、過去の

  • 戦後生まれ作家 初収録 : 出版トピック : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

  • 【レビュー・書評】:他人と暮らす若者たち [著]久保田裕之 - 新書 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

  • ロスジェネはこう生きてきた - WEB本の通信社|WEB本の雑誌

    ロストジェネレーションとは、「失われた世代」のことをいう。 バブル崩壊後の「失われた10年」に社会に出た、1972年から82年に生まれた世代のことだ。 07年に出版された『ロストジェネレーション─さまよう2000万人』では「彼ら、彼女らは、日人がもっとも豊かな時代に生まれたと言ってもいいだろう。だが、高校や大学を卒業して社会に出たとき、戦後最長の経済停滞期にあたったのがこの世代の『不幸』だった」と記されている。 確かに子どもの頃は「未来は明るい」ことを漠然と信じていた。経済成長がこのまま続き、いい成績をとり、いい高校を出て、いい大学を出て、いい会社に就職という神話は唯一絶対といっていいほどの力を持っていた。そのために数の多い団塊ジュニア間の受験戦争は過酷を極めた。「努力をすればしただけ報われる」の言葉には信憑性があったからだ。しかし、それは景気が良かったからこそのものであり、ようやく社会

  • 夏目漱石は「自分がない」空虚な状態からどう脱したのか?――「自己本位」の発見 | 現代人に突きつけられた「うつ」というメッセージを読み解く | ダイヤモンド・オンライン

    ――自分が当は何がしたいのかわからない。 前連載(「うつ」にまつわる24の誤解)の第16回でも取り上げましたが、現代の「うつ」において、このような悩みが浮上してくるケースが非常に多くなってきています。 今の社会では、幼い頃から「やらなければならないこと」を休みなく課せられてくることが多く、なかなか、ゆっくりと「やりたいこと」に思いを巡らす余裕が与えられていません。 そのうえ、外から「与えられる」膨大な知識を次々に記憶し、「与えられた」方法で要領よく情報処理することを求められるために、人々の多くは、「自分は何をしたいのか?」「これは当に自分がやりたいことなのか?」といった問いを持つこと自体に、不慣れになってしまっているようです。 しかしながら、このように「主体」を見失ってしまったという悩みは、現代人のみに見られる新しいテーマというわけではありません。これは、近代的自我の目覚め、つま

  • 「即戦力」に頼る会社は必ずダメになる

    『社会保険・年金のキモが2時間でわかる』の石井さんからのご紹介で 著者から直接ご賜。ありがとうございます。 300社以上の人事制度を支援してきた著者は 成果主義と「即戦力」への依存を真っ向から否定する。 「必ずダメになる」が挑発的でいいですね。 まずは人件費と売上の関係について プロ野球の球団と選手になぞらえて明快に説明。 このあたりを意識しながら仕事してる人って 実はものすごく少ないんじゃないだろうか。 その上で なぜ成果主義では業績悪化のスパイラルに陥ってしまうのか、 なぜ「即戦力」に頼る会社はダメになるのか、というところから 「じゃあ経営者はどうすりゃいいのさ」 「組織の中にいる人はどう働きゃいいのさ」というところまでの流れが スムーズに語られていて読みやすかった。 重要なのは「成長」であり、 そのために重要なのは評価のルールが明確になっていることだというあたり 以前別の分野で考

    「即戦力」に頼る会社は必ずダメになる
    pygmalion313
    pygmalion313 2009/10/11
    「「即戦力」を求める前に、 あるいは「この会社に勤めてても稼げない」と諦める前に、 一度目を通してみるといいかもしれない。」
  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    来年も作りたい!ふきのとう料理を満喫した 2024年春の記録 春は自炊が楽しい季節 1年の中で最も自炊が楽しい季節は春だと思う。スーパーの棚にやわらかな色合いの野菜が並ぶと自然とこころが弾む。 中でもときめくのは山菜だ。早いと2月下旬ごろから並び始めるそれは、タラの芽、ふきのとうと続き、桜の頃にはうるい、ウド、こ…

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  • 就職しないで生きるには: たけくまメモ

    ↑就職しないで生きるには(上の図版は旧版。現在刊行中の表紙は色が違っているが中身は同じ) レイモンド・マンゴーの『就職しないで生きるには』は、1979年にアメリカで初版が出版され、81年に晶文社から日語版が刊行されました。今なお現役で刊行されている大ロングセラーであります。 俺は最初の邦訳刊行時に読んだんですが、81年といえば、俺が20歳から21歳にかけての年であります。まだ20歳だったこの年の春、俺は学校を中退して、家出したのでした。それからしばらくはホームレス状態が続き(最初の半年は物のホームレス。野宿こそしなかったが友達のアパートを転々としていた)、お先真っ暗な状況だったのですけど、そういう時に、屋でこのを目にしたのでした。俺の心情そのままのタイトルは、衝撃的でした。 書を一言で説明するなら、「ドロップアウトした人のための“起業のすすめ”」であります。ドロップアウトを直訳す

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    セメントドリンク、ブラウン管、吊るされた収納、OMORIカフェ、くり抜き、どや顔の初音ミク パチミラ福岡に出演する縁で博多に行きました。 楽しかったのでその時の写真をアップロードします。 博多駅のハートポスト 手描きのグリッチ カニの丸揚げ(おいしかった) フレッシュセメント という名前の飲み物(おいしかった)ごま+バナナスムージーっぽかった? 泡系…

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  • 命の値段が高すぎる - Joe's Labo

    「医療がたいへんだぁ、たいへんだぁ」と騒ぎたいだけなら、岩波新書でも 立ち読みすればいいのだが、「何がどう問題でどうやって解決すべきか」に 関心のある前向きな若人には、書の購入を強くおすすめしたい。 書の流れとしては、小泉医療改革の総括によって、医療システムの構造的な 問題をあぶりだす。 一言でいうなら、それは医療という破綻確実なシステムへの、一大延命手術だった。 来、一時的な疾患を想定して作られた保険制度であるが、慢性化しがちな高齢者 医療の比率が増えれば、保険料をどんどん引き上げねばならなくなる。 65歳以上の人間を、15歳以上64歳以下の現役何人で支えるかを扶養率というが、 05年時点で3.3人。これが25年には2.0になることがほぼ確定している。 つまり中学卒業直後の少年少女まで動員して、二人で一人の 高齢者の各種社会保障を面倒見るわけだ。 著者もいうように、これはもはや実現

    命の値段が高すぎる - Joe's Labo
  • kousyoublog.jp

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  • 「人間が不幸なのは、自分が幸福であることを知らないから」:日経ビジネスオンライン

    文脈を見なければ、意味はわからない たとえば「バラ」。 この言葉が何を意味するかは、それがどのような文脈の中に置かれているかによる。 「バラ」とは、花の名だろうか。 美しいヒロインのことかもしれない。 あるいは、バラ積みの荷物? 「馬鹿」と言おうとして舌がもつれた? 「バラ」という文字を何時間見つめても、その意味は決してわからない。 その言葉を含む文脈全体をつかみ、その中でどのような位置を占めているかを見ることによってのみ、それはわかるのである。 生きることの意味も同じだ。 自分自身をどれほど見つめても、自分の生の意味は見えてこない。 自分がどのような文脈の中で、どんな働きをしているかを見て、はじめて意味がわかる。 自分がその中で生きている文脈が把握できなければ、どう生きたって、生の意味を感じることはできないのである。 動機がない、やる気がない、判断もできない ところがぼくらは、「自分の生

    「人間が不幸なのは、自分が幸福であることを知らないから」:日経ビジネスオンライン
  • http://yaplog.jp/parsleymood/archive/823

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  • ナイチンゲールの毒舌 - NATROMのブログ

    案の定、ナイチンゲールが大人気のようなので、看護覚え書―看護であること・看護でないこと」(現代社; 改訂第6版版)から、とくに私が感銘を受けた部分を紹介しよう。看護のであるからして、看護婦の行動の例がたくさん提示されるのであるが、その多くがダメな例である。たとえば、観察不足から虚偽の報告がなされる例として、 「この患者さんにはお通じは何回ありましたか?看護婦さん」「一回です、先生」。こういうばあいたいていは、実際には便器は七回も八回も使われていたが、ただそれを看護婦が空にしたのが一回だけであった、という意味なのである。(P179) ペットが患者の癒しになるという文脈で、 ある病人が、自分が看護婦から受けた看護と、犬から受けた看護とについて語ったことがあるが、彼は犬による看護のほうがずっと良かったと言った。「何よりも犬は喋(しゃべ)りませんからね。」(P174) 使命感を持っていない看護婦

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  • 4000万円も損している日本の若者たち 著者インタビュー 森川友義氏 | JBpress (ジェイビープレス)

    「もし若者が事実と真剣に向き合ったら、大暴動が起きるのではないでしょうか。起きない方がおかしいと思いますよ」 異民族弾圧で世界中の耳目を集めたウルムチばかりか、全国で暴動が頻発している中国の話ではない。日のことである。そんな物騒なことを言い出したのは、早稲田大学で政治学を教えている森川友義・国際教養学部教授。「だって、この数字を見ただけで自分たちがいかに損をしているか分かるでしょう」 20代は有権者の3分の2が権利を放棄 森川教授が取り出したのは、今から2年前の参議院選挙での数字だ。 20~35歳未満:約2500万人に対し、約1000万人。 70歳以上:約2000万人に対し、約1300万人。 これらの数字はその年代の人口と2007年に実際に投票に行った人の数の対比である。20代と70代を比べても、35歳未満と70歳以上の数字を比べても、若者の方が人口は多い。ところが、実際に選挙に行ってい

    4000万円も損している日本の若者たち 著者インタビュー 森川友義氏 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 小熊英二『1968』上巻を読む。 - 2009-07-13 - 【海難記】 Wrecked on the Sea

    来年も作りたい!ふきのとう料理を満喫した 2024年春の記録 春は自炊が楽しい季節 1年の中で最も自炊が楽しい季節は春だと思う。スーパーの棚にやわらかな色合いの野菜が並ぶと自然とこころが弾む。 中でもときめくのは山菜だ。早いと2月下旬ごろから並び始めるそれは、タラの芽、ふきのとうと続き、桜の頃にはうるい、ウド、こ…

    小熊英二『1968』上巻を読む。 - 2009-07-13 - 【海難記】 Wrecked on the Sea
  • あなたは「無罪」を出しますか~『精神障害者をどう裁くか』 岩波 明著(評者:長嶺 超輝):日経ビジネスオンライン

    テレビや新聞が毎日のように伝える、やるせない凶悪事件の一部始終、そして犯行動機。見知らぬ者を襲う通り魔、あまりにも残忍すぎる殺害方法……。 これまでは、人が死亡した事件を含む重大な刑事裁判に、私たち一般人が関与することはなかった。しかし今年の夏以降は、一般人の中から選ばれた「裁判員」が加わって、有罪か無罪か、有罪の場合に、刑罰のサジ加減はどうするか、決めなければならない。 もはや、対岸の火事として見過ごすわけにはいかなくなった。 たとえば、あなたがとある凶悪事件の裁判員に選ばれたとしよう。法廷の弁護人は、被告人の犯行を認めたうえで、こう力強く主張するかもしれない。 「ただし、被告人は犯行当時、心神喪失の状態にあり、刑法上の責任能力を欠いていた可能性があります」「よって、無罪を主張します」 ここで無罪を主張できるのは、刑法39条1項に「心神喪失者の行為は罰しない」と書かれているからだ。 そし

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  • asahi.com(朝日新聞社):強いられる死―自殺者三万人超の実相 [著]斎藤貴男 - 書評 - BOOK

    強いられる死―自殺者三万人超の実相 [著]斎藤貴男[掲載]2009年6月21日[評者]重松清(作家)■死を選んだ? 冗談ではない 自殺をすることを、僕たちはつい詩的に「自ら死を選んだ」などと言ってしまう。書の読了後は、それがいかに無神経で、残酷で、傲慢(ごうまん)な言い方なのか、苦みとともに思い知らされる。死を選んだ? 冗談ではない。選ばざるをえないところまで追い詰められたのだ。いや、そもそも「選ぶ」という自発的な行為で語ってしまうからこそ、一方的な自己責任論が跋扈(ばっこ)してしまうのではないか。 自殺とは、強いられた死――書はそれを、言葉のアヤではなく、強い説得力で示す。上司の執拗(しつよう)なパワハラに追い詰められたサラリーマン、民営化に伴う成果主義の導入で疲れ果てた郵便局員、多重債務に押しつぶされた母親、激しいいじめによって生の希望を打ち砕かれた中学生……一つひとつの自殺の悲劇

  • 村上春樹: 常に卵の側に

    ハアレツに発表されたエルサレム賞での村上春樹スピーチ(原稿なのか書き起こしかは不明)です。 彼の署名記事です。 原文は http://www.haaretz.com/hasen/spages/1064909.html 常に卵の側に 村上春樹 今日私はエルサレムに小説家、つまりプロの嘘つき(spinner of lies)としてやってきました。 もちろん、小説家だけが嘘をつく訳ではありません。すでに周知のように政治家も嘘をつきます。外交官や軍人は時と場合によって独自の嘘を口にします。車のセールスマンや肉屋、建築屋さんもそうですね。小説家とその他の人たちとの違いですけど、小説家は嘘をついても不道徳だと咎められることはありません。実際、大きい嘘ほど良いものとされます。巧みな嘘は皆さんや評論家たちに賞賛されるというわけです。 どうしてこんな事がまかり通っているかって? 答えを述べさせていただきます

    村上春樹: 常に卵の側に