私達の住む地球が、約46億年前に生まれたと考えられていることはどこかで聞いたことがあると思う。しかし、"なぜ約46億年前に生まれたと考えられているのか"については、よく知らないという人も多いはず。 それは、放射年代測定によって地球上にある最古の物質が約46億年前に生成されていることがわかっているからだ。ただ、この最古の物質は、厳密にいえば"地球の物質"ではない。それは、地球に降り注いだ隕石の残骸である。厳密な意味での地球の最古の物質は、ジルコンと呼ばれる鉱物が測定上最も古く生成されたもので、それは約44億年前だと測定されている。 なぜ隕石の年齢を地球の年齢と同じと考えるのだろうか? それは、宇宙のチリが集まって太陽が生まれ、さらにその太陽がチリを自分の周囲に引き付け、その引き付けられたチリの中から地球も地球に降り注ぐ隕石も生まれた、つまり地球と隕石は同じ頃に生まれた兄弟関係にあると考えられ