関東での深海釣りの最中、水深1000mからユメザメ(おそらくカクバラユメザメ)が釣れてきてくれました。 ▲釣れました!ユメザメ! 船長は「ハリス切っちまえ!」と言っていましたがとんでもない。この手の魚は一期一会だったりするので許可をもらって船上へ。 ▲潜水艦を思わせる、ストンと凹凸のない黒い魚体。ヒレも小さく、遊泳力の低さがうかがえます。典型的な深海ザメボディ。 ▲ユメザメ一番のチャームポイントはこのターコイズブルーの瞳。タペータムという反射板が入っているためこのように鮮やかに見えます。 ▲ユメザメという和名の由来としては「夢を見るようにまぶたを閉じるから」という説が。他にはアイザメなんかも同じようにまぶたを閉じられます。 このまぶたを閉じるという特性はユメザメはじめ深海性のサメによく見られるもの。 なんの意味があんの?という話ですが、僕の想像では外敵に襲われた際あるいは外敵に対して無防備
講談社の動く図鑑「MOVE」の公式サイト「WebMOVE」より出張連載スタート! 世界中の海で川で山で、さまざまな生きものを捕らえてきたモンスターハンター、平坂寛さんの濃厚捕獲記をお届けしてまいります。 第1回はいきなりアマゾンへ! ピラニアにがっぷり四つで取り組みます。 ワニ! ジャガー! グンタイアリ! デンキウナギ!……と、おそろしい生きものがたくさんひそんでいるアマゾンのジャングル。 その中でもいちばん有名な危険生物は、なんといってもあの「ピラニア」だろう。 僕はこの魚がどれほどおっかないか、どれほど危ないかを知るべくブラジルへむかった。 いろんなピラニアがいるぞ! 飛行機を何度ものりかえて、何十時間もかけてたどりついたのは、むこう岸すら見えない海のように大きな川。 漁師さんたちに話を聞くと「ピラニア? どこでもとれるよ。いくらでもとれるよ」というたのもしいセリフが返ってきた。 そ
この記事のタグ: オーストラリア / メディア告知 / 有吉弘行のダレトク!? 11月29日(火)22時から放送の「有吉弘行のダレトク!?」(フジテレビ系)でオードリー・春日俊彰とMonsters Pro Shop編集長・平坂寛がオーストラリアで珍生物の捕獲に挑む。 見た目はキモいが食べたらうまいものを調査する「キモうまグルメ IN THE WORLD」では、春日氏が“キモうまハンター”としてオーストラリア・シドニーへ。平坂と共に“死んだ魚を食らう波打ち際に潜む体長1mの珍生物”の捕獲に挑む。砂浜に潜むキモうま生物の正体は? 現地の名人お手製の仕掛けを波打ち際でなでるように動かすと砂浜に変化が!はたしてどんな生物が隠れているのか!? ほかにも、小型だが“鋭い牙を持つモンスター”を捕獲するため海上に出るも、春日が「オンエアを望まないって初めてかも…。」と漏らすまさかの展開が待っていた!!波乱
2017年、八重山で深海釣りを試みたところ非常に珍しい魚が釣れたのでその話を。 八重山は浅場こそダイビングやゲームフィッシングの聖地として人気が高いが、一方で深海はほぼ手付かず。 漁師もいくらかマチ(ハマダイ=アカマチなど)狙いの方がいるくらいで、水深500m以深はさっぱり情報がない。 これはきっと面白いものが潜んでいるはずだと現地の物好き船頭とタッグを組んで出船。 結果、道中で釣った活きグルクンをエサにクロシビカマス(スミヤキ)やバラムツ、チカメエチオピアやオオクチハマダイなど色々な魚を釣り上げることができた。 アタリが取れることに気を良くして仕掛けを変えたり色々と実験してみることに。 エサもグルクンから、釣れたばかりのクロシビカマスを短冊にしたものに変更。すると大きなアタリが。 引きの具合からすると小型のバラムツっぽいが、水面近くまで引き上げると途端に暴れなくなった。 おかしい。バラム
2021.9.8 みどころ)トルコギキョウ農家の苦労、近所の知らない道を歩く、焼き鳥味やじゃがバター味の観察、平坂寛さんの取材話、ミラクルフルーツ こんにちは。 編集部の橋田です。 クレジットカードの明細を久しぶりに見ました。5月から不要になったのに毎月引き落とされている明細を見つけて、解約手続きをしました。なかったことにして気持ちを切り替えていきます。 今日も元気に11時、16時、18時に記事を公開します! トルコギキョウを育てている農家さんにインタビューした記事が公開されました。 農家として花を選んだ理由の1つは持ち運びが果物や野菜より軽いから。確かに大根や白菜は1つでも重そうですよね。 11時2本目は、家の近所だけど通ったことがない道を通って、行ったことないスーパーへ行ってみた記事です。買ったことない商品を買って帰り、旅気分が味わえました。 知ってる道の写真が赤っぽく、知らない道が青
※【 新情報!!】 ご来場者全員に平坂寛本人から「巨大エスカルゴ」や「うんこキーホルダー」や「ウツボのスナック菓子」やなんと「実際に使った釣り用のルアー」などなど大豪華珍プレゼントする事が決定!!来た人全員何かしらもらえますのでお楽しみに!! 【 出演 】平坂寛(珍生物ハンター・デイリーポータルZ)、ほか 『有吉弘行のダレトク!?』でも話題沸騰中!!今や日本を代表する 大人気珍生物ハンター平坂寛の怪魚、珍生物ハンタートークイベントが沢山のリクエストに応え再来決定! 2回目という事で今回は新ネタ大量放出!&秘蔵ネタ!&ベストネタアーカイブ祭り! またも世界中のメディアを大騒ぎさせた様々な怪魚、珍生物ハントの壮絶かつ爆笑の武勇伝トークとそのウラ話のすべてを衝撃の写真や動画や釣りやハントテクニック情報もふくめ楽しく大放出トークします! イベント終了後には希望者全員と個別に握手記念撮影会もあり!
8月26日放送のドキュメンタリー番組『情熱大陸』に出演しました。 正直に言うと、今まで携わったどんな番組よりも緊張しました。 密着の期間は述べ20日ちょっとだけだったんですが、いつカメラを回されているか分からないので気が抜けなかったんですね。 …たぶんディレクターさんは気が抜けた素の様子を撮りたかったのでしょうけど。 あと、意識してはいけないと思うほど意識してしまうもの。何か訊かれるたびについつい「テレビ向け」な返答をしてしまいそうになって自分を律するのがなかなか大変でした。 けれど「ありのままの平坂さんを撮りたい」ということでしたので、取材期間中は本当にありのままというか普段通りの生活をさせてもらいました。 本当に毎日あんな感じです。 でも、今回の放送は僕が『主役』として扱われる最初で最後のコンテンツになるのではと思われます。 僕のモットーは『生物を五感で知る』そして『記事の主役は筆者で
『深海』という言葉の定義は多岐にわたります。しかし、一般的には水深200m以深を指すことが多く、『深海魚』もしかり。 そうした植物プランクトンが生育できないほど太陽光が減衰しきった水塊を主な生息環境とする魚にあてられる総称です。 とするとマダイやヒラメ、アジなどいわゆる『普通の魚』が生息するのが水深0~200mであるのに対して深海魚たちは水深200~3000m以上という大きな幅を持っていることになります。 となれば、一口に深海魚と言ってもフツーの魚たちに負けないほどバリエーションに富むことは想像に難くありません。 では、深海の入り口である水深200~300mあたりのラインにいる『ギリギリ深海魚』にはどんなものがいるのか。 駿河湾で釣りをしてみたところ、こんな魚たちが顔を見せてくれました。 どれもわりと普通っぽいビジュアルです。 とりあえず美味しそう。 この日水深300mを中心とした水深で釣
タイ王国 / メコンオオナマズ / 獲って食べる 世界最大の淡水魚は何か?という問いへの回答は複数存在する。 ピラルクやヨーロッパオオナマズ、ナイルパーチなどが頻繁に候補として挙げられるほか、汽水魚や海川を行き来する両側回遊魚を含むならばある種のエイ・・・
もう二年近く前かな?フィリピンはボホール島を訪れた際にイザリウオ……じゃなくてカエルアンコウの一種を食べる機会に恵まれました。 テレビ番組の撮影で素潜りをしている際に、オードリーの春日さんが岩礁に付いていたという個体を拾って(!)きてくれました。 オニダルマオコゼ同様、擬態が凝りすぎて接近されても微動だにしないようです。 地元の漁師さんたちに聞いて見ると、現地では食べることもあるそうです。 というか他のカサゴ、オコゼ類と一緒くたにされているようで『背びれに毒針があるから気をつけろ!』との助言も。 まさか!と調べてみましたがやはりそうした棘は無し。たしかに大型の個体はオニダルマオコゼと混同されがちです。ダイバーさんたちからして見ればありえない話でしょうが、一般的な感覚では魚の見分けなんてそんなものです。 あるいは本当に毒針持ちのカエルアンコウもいたりして…?個人的には夢があるのでその説を信じ
フロリダへ行って一番楽しかったのは、今思い返すとエバーグレーズの散策でも海での大物釣りでもなく、二晩だけ敢行したしょぼ〜い水路巡りだったかもしれない。 フロリダ州は内陸部から沿岸付近まで水路だらけで、魚類や水棲爬虫類の観察がしやすいのだ。 水生昆虫もまた然り。 ▲フロリダドロガメがごくごく当たり前にいることに感激。 ▲ボウフィン(アミア・カルバと言ったほうが通りがいいか?)もちらほら。同じような環境でもいないところにはいないがいるところにはまとまった数がいる。一体何が違うのか最後まで読めず。 特に目立つのがフロリダタガメで、街中を走る細い水路にも普通に見られる。 日本のタガメといえば今や希少な存在になってしまっているからつい「えっ!こんなところにタガメ!」と驚いてしまうが、本来タガメというのはこういう人里にいる虫なんだろう。 ▲フロリダタガメ。やっぱタガメはどこへ行っても存在感があるねー!
今年こそは再び北海道にマス釣りに、というかイクラを作りに行くぞ!…と心に決めていたのですが、主に金欠により実現せず。 歯噛みしながら思い出だけでも味わおうと三年前に敢行した道東巡りの写真を眺めていると、懐かしい景色が。 ▲道東の湖へ。赤海パンの青年が映り込むと北国なのに東南アジア感あるな。 9月頭に道東在住の友人ケンちゃんに案内してもらった湖。 目当ては北米原産のザリガニであるウチダザリガニ(シグナルザリガニ)。 思えば僕は九州、沖縄、関東で暮らしてきたのでザリガニといえばアメリカザリガニにしか縁がなかった。 冷たく透き通った水、湖底は一面石だらけ。目を凝らしても小型のハゼがチラホラ見えるだけ。こんなに綺麗で貧しい(栄養的に)水辺にザリガニなんていないだろう。 そう思いつつ水深20cmほどの浅瀬に沈んでいる石を起こしてみると、いきなりいたわ……。 いるいるいる。わんさかいる。 しかもアメリ
Yahoo! JAPAN主催のイベント、Future Questionsにパネリストの一人として登壇してきました。なんと初回のテーマがいきなり昆虫食。 他のパネリストおよびモデレーターの皆様、いずれも素晴らしい経験をお持ちの方で主催陣の人選に感服いたしました。 さすがにこれだけの面子が集まると大いに盛り上がり、とても楽しいひと時となりました。 しかし、その盛り上がりと楽しさこそが昆虫食の今後に陰を落とすものなのだと僕は考えています。 事実、このイベントも楽しい、面白い、可笑しいという笑いに終始包まれていましたが肝心の『未来の食と昆虫食』という議題が終盤まで放置されてしまった。そのことはあの場にいた誰もが認めるところでしょう。 いつまでも本題に、『真面目な話』に入れない。 なぜこんなことが起きるのか。それは一般の方にとって昆虫食とそれにまつわる一連の出来事があまりに『絵力』を持ちすぎているた
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