「起きてから慌てるんじゃ遅いんよ」“スーパーボランティア”尾畠さんが語る自然災害で生死を分ける“心構え” から続く 【写真】この記事の写真を見る(3枚) 2018年8月15日、山口県周防大島町で行方不明となっていた2歳児を発見し、つつましく暮らし、ボランティア活動に励む尾畠さんの静かな生活は一変した。押し寄せる取材、周囲の人のさまざまな言葉……。激変した生活を当時の尾畠さんはどのように感じていたのだろう。 ライター・フォトグラファーとして活躍する白石あづさ氏は、尾畠さんと3年にわたって交流を重ね、『 お天道様は見てる 尾畠春夫のことば 』(文藝春秋)を執筆した。ここでは同書の一部を抜粋し、尾畠さんが明かす当時の心境を紹介する。(全2回の2回目/ 前編 を読む) ◆◆◆ 押し寄せるメディア その日を境に自分を取り巻く世界が変わる――。尾畠さんにとって、2018年8月15日は、人生の大きなター