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アキバ総研の検索結果1 - 40 件 / 269件

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アキバ総研に関するエントリは269件あります。 アニメanimeインタビュー などが関連タグです。 人気エントリには 『日本のラノベ、ネット小説は時代遅れだと中国で言われるのはなぜか 中国オタク事情新年編【中国オタクのアニメ事情】 - アキバ総研』などがあります。
  • 日本のラノベ、ネット小説は時代遅れだと中国で言われるのはなぜか 中国オタク事情新年編【中国オタクのアニメ事情】 - アキバ総研

    中国で日本のコンテンツが人気になり始めてから数十年、本格的にオタク文化が形成されるようになってから10数年が経ちましたが、昔と比べて中国に入るオタク関連のコンテンツや情報は格段に増え、人気作品の傾向に関しても日中の違いは随分と縮小していますが、いつの間にか日中の違いが広まっているようなジャンルも生まれています。 そんな近年の中国のオタク界隈における評価や認識の変化がもっとも大きいのがライトノベルやネット小説系の作品、中国では大雑把に「軽小説」と括られて扱われるジャンルではないかと思われます。 中国ではオタク層が成立する過程で中心となった作品の中に「涼宮ハルヒの憂鬱」などをはじめとするラノベ原作アニメがあったこと、またその後も中国で大きな話題となる作品にラノベ系の作品が多かったことなどから、比較的長い間、日本のラノベは重要な存在と見なされていました。 しかし近年は中国のオタク層が接する作品の

      日本のラノベ、ネット小説は時代遅れだと中国で言われるのはなぜか 中国オタク事情新年編【中国オタクのアニメ事情】 - アキバ総研
    • TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」篠原啓輔監督インタビュー 「自分の感覚を信じない」ことで生まれたスタッフワーク - アキバ総研

      ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 アニメやゲームが好きで、好きなキャラクターのコスプレに憧れるギャルの女子高生・喜多川海夢(きたがわまりん)と、それを主に衣装作りの面から支えるクラスメイトの男子・五条新菜(ごじょうわかな)との人間模様を描いたラブコメディ「その着せ替え人形は恋をする」(「着せ恋」)。この人気原作マンガを、丹念な演出で見事なアニメ化をした篠原啓輔監督に、その演出術を詳細に聞いた。 「着せ恋」のリアリティを支える“色”と”声” ── 「着せ恋」のTVアニメは率直に面白かったと同時に、驚かされることも多々ありました。なかでも最初に驚かされたのは第2話で、コスプレの採寸をする話だけで1話分を費やしていたことです。この大胆なシリーズ構成はどのように考えられたのでし

        TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」篠原啓輔監督インタビュー 「自分の感覚を信じない」ことで生まれたスタッフワーク - アキバ総研
      • なぜ「星合の空」は途中で終わらざるを得なかったのか? 赤根和樹監督が語る“日本のアニメを存続させるために、いまできること”【アニメ業界ウォッチング第65回】 - アキバ総研

        「天空のエスカフローネ」(1996年)、「ノエイン もうひとりの君へ」(2005年)、近年では劇場公開もされたOVAシリーズ「コードギアス 亡国のアキト」(2012~16年)で知られる赤根和樹監督の最新作「星合の空 -ほしあいのそら-」(2019年)が、昨年12月に放送を終えた。 しかし、最終回である第12話は何事もなく第13話へ続くかのような唐突な終わり方で、違和感を残した。その背景には、日本のアニメ業界が直面している問題がいくつも横たわっていた。「星合の空」Blu-rayのリテイク作業を終えたばかりの赤根監督に、お話をうかがった。 アメリカからは高く買われた「星合の空」 ── まず、「星合の空」が第1期12話だけで終わってしまい、今後の見通しが立っていないのに驚きました。 赤根 僕がテレビシリーズを監督するのは、「鉄腕バーディー DECODE:02」(2009年)以来なんです。そのせい

          なぜ「星合の空」は途中で終わらざるを得なかったのか? 赤根和樹監督が語る“日本のアニメを存続させるために、いまできること”【アニメ業界ウォッチング第65回】 - アキバ総研
        • 「チャージマン研!」CFが浮き彫りにした映像業界の抱える問題 - アキバ総研

          ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 「チャージマン研!」は、1974年にTBSテレビで放送された10分の帯番組である。放送当時は大きな話題にはならなかったものの、2000年代後半に、あまりにも低予算な制作体制によるご都合主義というか、シュールな展開がニコニコ動画などの動画サイトで話題となり、やがてCS局などで再放送がスタート。 ついには「マツコ&有吉の怒り新党」をはじめとするバラエティ番組でとりあげられるようになると、そのあまりにも強烈な内容が日本全国に知れ渡ることとなった。 その結果、「チャージマン研!」は多くの人々から愛されるようになり、主人公・研をはじめとする登場キャラクターをあしらった数多くのグッズやサウンドトラック発売、はてはまさかの舞台化を果たすなど、その人気

            「チャージマン研!」CFが浮き彫りにした映像業界の抱える問題 - アキバ総研
          • バーンブレイバーンで浮き彫りになる今の中国では無理な要素と作品数が寂しい中国の1月新作アニメ事情 - アキバ総研

            ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 中国オタク事情に関するあれこれを紹介している百元籠羊と申します。 今回は中国の動画サイトで配信されている日本の1月新作アニメに関する動向や、話題作の「勇気爆発バーンブレイバーン」によって改めて浮き彫りになった、中国における新作アニメの配信が難しくなる要素などについて紹介させていただきます。 現地の期待作は配信されているものの作品数は寂しい1月新作アニメ 中国では1月から2月にかけて学期末や春節(旧正月)の長期休暇と重なることもあり、中国のオタク界隈もあまり盛り上がらないことが多いのですが、今年はそれに加えて中国国内の娯楽方面の規制や経済の冷え込みなどもあり、例年と比べても微妙な空気になっているといった話が聞こえてきます。 実際、新作アニ

              バーンブレイバーンで浮き彫りになる今の中国では無理な要素と作品数が寂しい中国の1月新作アニメ事情 - アキバ総研
            • 「魔神英雄伝ワタル」の歌姫「a・chi-a・chi」インタビュー - アキバ総研

              ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 「a・chi-a・chi(アチ・アチ)」は、今井永(いまい・のり)さん、久(ひさ)さんの双子による美しいユニゾン、ハーモニーワークが魅力のボーカルユニット。デビュー曲でもある「魔神英雄伝ワタル」OPテーマ「Step」とEDテーマ「a・chi-a・chiアドベンチャー」は、2人の爽やかな歌声の魅力がいかんなく発揮された名曲であり、今もなお80年代アニソンを代表する曲として歌い継がれている。 しかし、36年に及ぶキャリアの中で顔出し歌唱することはごくわずか、単独でのライブ活動は皆無。ファンは、アニメのイベントに出演した時しか彼女たちが歌唱している姿を見ることができなかったのである。 しかし、2024年7月13日(土)! なんとユニット史上初

                「魔神英雄伝ワタル」の歌姫「a・chi-a・chi」インタビュー - アキバ総研
              • まだまだ元気な79歳! 劇場版『Gのレコンギスタ Ⅲ』「宇宙からの遺産」は富野由悠季を救い、そして地獄を見せている……?【アニメ業界ウォッチング第80回】 - アキバ総研

                テレビアニメ版の全26話を、映画全5部作に構成しなおしたシリーズの第3部である劇場版『Gのレコンギスタ Ⅲ』「宇宙からの遺産」が公開中だ。劇場版『Gのレコンギスタ Ⅲ』(『G-レコ Ⅲ』)は、膨大な情報量が音楽のように重奏的なドライブ感をかもす異色の作品だ。 その『G-レコ』シリーズの総監督・富野由悠季さんは今年80歳を迎えるが、背筋はシャンと伸び、舌鋒は鋭く、好奇心も旺盛だ。今回は編集の技、音楽性、そして観客の年齢層についてまで、幅広くお話をうかがった。 デジタルで何でも“らしく”撮れてしまう時代だからこそ、正攻法を探らねばならない! ── 劇場版『Gのレコンギスタ Ⅲ』「宇宙からの遺産」を見て思い出したのは、まず『2001年宇宙の旅』の冗長な編集。それと、あらすじを字幕で説明した黒澤明の『白痴』です。そういう雑な映画に比べると、『G-レコ』の編集には特別な秘密があるように思うのですが?

                  まだまだ元気な79歳! 劇場版『Gのレコンギスタ Ⅲ』「宇宙からの遺産」は富野由悠季を救い、そして地獄を見せている……?【アニメ業界ウォッチング第80回】 - アキバ総研
                • 「伝説巨神イデオン」から40年、キャラクターデザイナーの湖川友謙氏が振り返る“あの時代”【アニメ業界ウォッチング第68回】 - アキバ総研

                  「機動戦士ガンダム」(1979年)で評価を得た富野由悠季監督が、翌1980年に監督したテレビシリーズが「伝説巨神イデオン」だ。キャラクターデザイナー、アニメーションディレクター、色彩監督を担当した湖川友謙さんは、放送当時30歳。1982年7月の劇場版「THE IDEON 接触篇/発動篇」公開まで2年以上もの間、「イデオン」に関わり続けた。 放送から40年が経過したいまなお、熱狂的に支持される「イデオン」を中心に、湖川さんに1970年代末~1980年代前半のお仕事、富野監督とのやりとりを振り返っていただいた。 イデオンに対して、なにか不満があるとしたら…… ── 湖川さんが富野由悠季監督作にキャラクターデザイナーとして初めて参加したのは、「無敵鋼人ダイターン3」(1978年)の敵側デザインでしたね。 湖川 そう、最初は全キャラクターのデザインを頼まれていました。ところが1週間ぐらい用事があっ

                    「伝説巨神イデオン」から40年、キャラクターデザイナーの湖川友謙氏が振り返る“あの時代”【アニメ業界ウォッチング第68回】 - アキバ総研
                  • 半世紀にわたり巨大ロボットを演出しつづけた先に、何が見えるのか? 富野由悠季監督インタビュー【アニメ業界ウォッチング第60回】 - アキバ総研

                    富野由悠季総監督の最新作『Gのレコンギスタ Ⅰ』「行け!コア・ファイター」の劇場上映が、今月2019年11月29日に迫った。 富野監督は『機動戦士ガンダム』(1979年)で知られる作家だが、ガンダムシリーズだけでなく『伝説巨神イデオン』(以下『イデオン』)(1980年)といった80年代作品、『ブレンパワード』(1998年)などの90年代作品、00年代の『OVERMANキングゲイナー』(以下『キングゲイナー』)(2002年)、そして『ガンダム Gのレコンギスタ』(2014年・テレビ版)と、40年以上も一貫して巨大ロボットというモチーフと向き合いつづける稀有な演出家である。 今回は巨大ロボットのデザイン、演出、劇中での生かし方に焦点を絞って、お話をうかがった。 起承転結という原理原則を外すと、観客は離れてしまう ── ロボットアニメには「敵の来襲→出撃→苦戦しながらも勝利→帰還」というパターン

                      半世紀にわたり巨大ロボットを演出しつづけた先に、何が見えるのか? 富野由悠季監督インタビュー【アニメ業界ウォッチング第60回】 - アキバ総研
                    • 上田麗奈ハマりキャラ人気投票 - アキバ総研

                      (C) 40原/嫌パン製作委員会 (C) 椋木ななつ・一迅社/わたてん製作委員会 (C) 円谷プロ (C) 2018 TRIGGER・雨宮哲/「GRIDMAN」製作委員会 (C) T-ARTS/syn Sophia/テレビ東京/PP製作委員会 (C) 夜宵草/comico/リライフ研究所 (C) Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C) Pokémon (C) BNP/BANDAI, DENTSU, TV TOKYO (C) FURYU/Caligula製作委員会 (C) 高屋奈月・白泉社/フルーツバスケット製作委員会 (C) 米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会 (C) 麻生周一/集英社・PK学園 (C) MAGES. (C) アイドル事変製作委員会 (C) TOKYOTOON/シンエイ

                        上田麗奈ハマりキャラ人気投票 - アキバ総研
                      • こんな時代だから、若い子たちががんばれるアニメにしたかった! 劇場版『Gのレコンギスタ』完結に向けて、富野由悠季監督の言葉を聞く【アニメ業界ウォッチング第90回】 - アキバ総研

                        富野由悠季監督がテレビシリーズを劇場映画全5部作に再構成した劇場版『Gのレコンギスタ』(通称『G-レコ』)、いよいよ完結へ向けて『IV』「激闘に叫ぶ愛」、『Ⅴ』「死線を越えて」が2022年7月~8月に連続公開される。『IV』「激闘に叫ぶ愛」はクライマックスの戦闘シーンが新たに描き起こされており、かつてのどの作品でも見たことのない気迫に満ちたモビルスーツ戦に、度肝を抜かれること請け合いだ。 富野監督によると、その大迫力のバトルシーンはアニメーターの主体的な作画力によるものだという――。エンタメについて、アニメ業界について、そして最後にはとんでもない提案が監督の口から飛び出した! 怒涛の必読インタビューをお届けする。 今は、人類に絶望するしかない……だからこそ、孫の世代に残せる作品にしたかった ── 昨夜、ひさびさに『OVERMAN キングゲイナー』(2002年)を見たのですが……。 富野 な

                          こんな時代だから、若い子たちががんばれるアニメにしたかった! 劇場版『Gのレコンギスタ』完結に向けて、富野由悠季監督の言葉を聞く【アニメ業界ウォッチング第90回】 - アキバ総研
                        • “やられメカ”から世界観を構築する――。出渕裕の仕事と美学【アニメ業界ウォッチング第57回】 - アキバ総研

                          ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 出渕裕氏のデザインしたロボットといえば、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(1988年)のνガンダム、「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」(1989年)のアレックス、「機動警察パトレイバー」(1988年)のイングラムなど、現在でも新たに商品化される超人気メカが多い。 しかし、10代でアニメ業界に出入りするようになった出渕氏は主役ロボットではなく、1話かぎりで倒されてしまう敵側のロボット、俗に言う“やられメカ”専門のデザイナーとして制作現場で重宝された。その長い仕事歴の裏には、物語や作品に対する独特の美学が息づいていた。 僕が描いていたのは、絵コンテ用のアイデアラフだった ── 出渕さんが敵メカをデザインしたのは、「闘将ダイモ

                            “やられメカ”から世界観を構築する――。出渕裕の仕事と美学【アニメ業界ウォッチング第57回】 - アキバ総研
                          • 2021年にふさわしい現代的なガンダム作品『閃光のハサウェイ』、超絶クオリティの理由を小形尚弘プロデューサーに聞いてみた【アニメ業界ウォッチング第78回】 - アキバ総研

                            映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が、今月公開される。『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988年)の世界観を継ぐ作品として書かれた富野由悠季氏による同名小説の映像化となり、アニメーターでもある村瀬修功氏が監督を務めている。 「30年以上前に書かれた“宇宙世紀シリーズ”の小説を、なぜ今ごろ映像化?」と疑問に思うかもしれないが、現代的な緊迫感に満ちた2020年代らしい映画に仕上がっている。ガンダム作品でありながら、どうしてこんなに斬新なフィルムになったのだろう――? 『機動戦士ガンダムUC』(2010~14年)、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(2015年)などを手がけてきた小形尚弘プロデューサーに、『閃光のハサウェイ』のスタッフィング、独特の制作プロセスについてお聞きした。 【お詫び】(7/2修正) ※初掲時、「日本のアニメーションでは初めてドルビーアトモスのネイティブとして

                              2021年にふさわしい現代的なガンダム作品『閃光のハサウェイ』、超絶クオリティの理由を小形尚弘プロデューサーに聞いてみた【アニメ業界ウォッチング第78回】 - アキバ総研
                            • 今世紀の中国のオタク界隈、業界に大きな影響を与えてしまった十大作品【中国オタクのアニメ事情】 - アキバ総研

                              ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 中国オタク事情に関するあれこれを紹介している百元籠羊と申します。 今回は2021年最初の記事ということで、これまでの中国のオタク関連の歴史を振り返ってみようかと思います。 中国には1980年代から日本のアニメが本格的に入っていきましたが、中国におけるオタク層の活動が本格的に始まったのは2000年代半ば頃からなので、「オタク」という方面に関する影響が大きく、さらにわかりやすいのは、主に今世紀に入ってからの作品になるかと思われます。 そんなわけで 「今世紀、中国のオタクな面々やオタク関連業界のクリエイターなどに大きな影響を与えてしまった十大作品」 といった形で、中国オタク史的な重要(だと思われる)作品を紹介させていただきます。 今回は人気の

                                今世紀の中国のオタク界隈、業界に大きな影響を与えてしまった十大作品【中国オタクのアニメ事情】 - アキバ総研
                              • 劇場版『Gのレコンギスタ』は、なぜ“わかりやすい”のか? 富野由悠季総監督に聞いてみた!【アニメ業界ウォッチング第63回】 - アキバ総研

                                劇場版『Gのレコンギスタ Ⅱ』「ベルリ 撃進」が、2020年2月21日から上映されている。前作『GのレコンギスタⅠ』「行け! コア・ファイター」は上映館を増やし、期間を延長・追加するほどの大ヒットとなった。劇場に足を運んだ観客は、誰もが「テレビよりもわかりやすくなった」と口にしたが、なぜ「わかりやすくなった」のだろう? 劇場版『Gレコ』の「わかりやすさ」の理由、新作「ベルリ 撃進」の疾走感とドライブ感、DREAMS COME TRUEの密度の詰まったテーマソング「G」の魅力について、富野由悠季総監督に話をうかがった。 セリフではなく、カットの繋ぎ方でシーンの流れをよくしている ── 劇場版『GのレコンギスタⅠ』「行け! コア・ファイター」の話から始めたいのですが、テレビと同じカットの前後を少し入れ替えるだけで、こんなに意味が伝わりやすくなるのかと、驚かされました。 富野 そんなことは、昔か

                                  劇場版『Gのレコンギスタ』は、なぜ“わかりやすい”のか? 富野由悠季総監督に聞いてみた!【アニメ業界ウォッチング第63回】 - アキバ総研
                                • 6つの美術館が連携して実現した「富野由悠季の世界」展の道のりを、学芸員・山口洋三が振り返る【アニメ業界ウォッチング第84回】 - アキバ総研

                                  富野由悠季監督のアニメ作品を、テーマごとに深く掘り下げた展覧会「富野由悠季の世界」が、現在、北海道立近代美術館で開催中だ(2022年1月23日まで)。 2019年6月に福岡市美術館からスタート、兵庫県、島根県、静岡県、富山県、青森県と6つの美術館を巡回してきた「富野由悠季の世界」は、さらに新潟県と北海道を加えて、3年近くも続いている。企画の初期から携わってきた福岡市美術館 学芸係長の山口洋三さんに、「富野由悠季の世界」展がこれほど大きな規模になった理由を聞いてみた。はたして、アニメ作品は“アート”になり得たのか? ただアニメの制作資料を並べるだけでは、“富野由悠季”の展覧会にはならない ── 山口さんは福岡市美術館の学芸係長という立場ですが、そもそも美術館の学芸員は、どういう仕事をしているのですか? 山口 美術作品の収集と保存管理です。館の方針にしたがって作品を集めて、適切に保存しながら、

                                    6つの美術館が連携して実現した「富野由悠季の世界」展の道のりを、学芸員・山口洋三が振り返る【アニメ業界ウォッチング第84回】 - アキバ総研
                                  • 新作アニメ作品を制作中の梅津泰臣が語る「これまで」と「これから」【アニメ業界ウォッチング第85回】 - アキバ総研

                                    ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 80年代後半に「メガゾーン23 PART II 秘密く・だ・さ・い」のキャラクターデザインで一世を風靡し、「A KITE(ア カイト)」シリーズを監督して海外でも大人気となったアニメーターの梅津泰臣さん。今年はアニメ「美少年探偵団」のオープニングの絵コンテ・演出で腕をふるい、その洒脱なビジュアルセンスをあらためて印象づけた。その梅津さんが、新たな監督作品を制作中だという。 新作については詳しく触れられないが、これまでどんな考えでアニメ作品に携わってきたのか、これまでの道のりを振り返っていただいた。 「このキャラを描きたい」と、自分から希望して「幻魔大戦」の原画を描いた ── 時系列で聞いていきたいのですが、千代田工科芸術専門学校を卒業し

                                      新作アニメ作品を制作中の梅津泰臣が語る「これまで」と「これから」【アニメ業界ウォッチング第85回】 - アキバ総研
                                    • 「BIRDIE WING」プロデューサーインタビュー前編 - アキバ総研

                                      ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 女子ゴルフをモチーフにしたオリジナルTVアニメとして2022年4月から放送を開始した本作「BIRDIE WING -Golf Girls' Story-(バーディーウイング ゴルフガールズストーリー)」(以下、「BIRDIE WING」)は、監督に「ジュエルペット サンシャイン」「タイムボカン24」などを手がけた稲垣隆行氏、シリーズ構成に「機動戦士ガンダム00」をはじめ多数の人気作品を生み出してきた黒田洋介氏を起用。 賭けゴルフで生計を立てていたイヴと、大企業の令嬢でエリートゴルファーである天鷲葵が織りなす物語は、ドラマティックなストーリー展開、熱い必殺ショット、衝撃的な演出、小ネタの妙が相まって、毎回小気味いい楽しさと興奮にあふれてい

                                        「BIRDIE WING」プロデューサーインタビュー前編 - アキバ総研
                                      • 「Vivy」完結記念! シリーズ構成・脚本インタビュー - アキバ総研

                                        ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 AIの「歌姫」ヴィヴィの百年の旅――「ヴィヴィと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」を使命としたAI・マツモトと出会って描き直した物語。そのラストの展開は、驚きと感動にうち震えた人も多いのではないだろうか。 本作は、先に原案小説「Vivy prototype」を書いてからアニメ制作を進める手法をとっており、シリーズ構成・脚本の長月達平さんと梅原英司さんが原案小説の執筆を手がけている。そこで今回は、まさに物語を作り上げた人物である2人にインタビュー。全話放送後だから言える制作裏話も満載で、エピソードごとに作品を振り返っていただいた。 Starting Point「『Vivy』の誕生」 ――具体的な内容につい

                                          「Vivy」完結記念! シリーズ構成・脚本インタビュー - アキバ総研
                                        • 機動戦士ガンダム 水星の魔女』岡本拓也Pインタビュー前編 - アキバ総研

                                          ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 本作は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(以下、『鉄血のオルフェンズ』)以来、7年ぶりのTVシリーズ新作であり、TVシリーズ初の女性主人公、そして学園を舞台にした世界観が話題に。また、放送開始前からPARCOとのタイアップなど数多くのトピックスがアニメファンを騒然とさせていた。先行して公開された前日譚「PROLOGUE」(以下、「PROLOGUE」)も、クオリティの高い映像とともにどんな物語が紡がれるのか、みんなの期待をさらに高めた。 そんな大注目の本作について、プロデューサーを務める岡本拓也氏に企画の立ち上げからスタッフのこと、本作でこだわったポイントなどたっぷりと話を聞いた。 10代の「ガンダムは僕らに向けたものじゃない」の言

                                            機動戦士ガンダム 水星の魔女』岡本拓也Pインタビュー前編 - アキバ総研
                                          • ウイルス禍の時代に考える「十三機兵防衛圏」(前編) - アキバ総研

                                            ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 平成から令和へと時代が移り変わる中で、注目アニメへの時評を通じて現代の風景を切り取ろうという連載シリーズ「平成後の世界のためのリ・アニメイト」。 久々の更新となる今回は、昨年発売されてコアなゲームファンの間で大きな話題を呼び、PlayStation用ゲーム「高機動幻想ガンバレードマーチ」以来20年ぶりにゲームとして星雲賞にノミネートしたPlayStation 4用ゲーム「十三機兵防衛圏」を、3回に分けて徹底批評! 大きく時代が変わる中でリリースされた注目の1本を、中川大地が一刀両断する。 (ネタバレも多いので、あらかじめ了承のうえで読み進めていただきたい。) 2019年下半期のアニメ映画状況──世界が変わる前の風景 平成後の現代日本に降

                                              ウイルス禍の時代に考える「十三機兵防衛圏」(前編) - アキバ総研
                                            • 「シン・エヴァ」のために鷺巣詩郎が作り上げた音楽をレビュー! - アキバ総研

                                              ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 2012年に公開された映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」から8年余りの歳月を経て、その続編であり、新劇場版シリーズの完結編となる第4作「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が2021年3月8日に劇場公開されました。TVアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」が放送された1995年から四半世紀、その間、物語の結末とキャラクターたちの行く末を案じ続けてきたファンにとって、待ちに待った「『エヴァ』の完結」。加えて、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、二度の延期を重ねた上での公開となり、ファンのみならず、制作スタッフ、映画・劇場関係者等、誰にとっても、万感の想いをもって迎えた封切りとなりました。 そうした映画本編へのさまざまな想いは別稿に譲るとして、こ

                                                「シン・エヴァ」のために鷺巣詩郎が作り上げた音楽をレビュー! - アキバ総研
                                              • キャストは顔で決めていた!?「舞-HiME」イベントレポート - アキバ総研

                                                数多くのアニメーション作品を製作してきたサンライズの作品を、映画館で連日上映する毎年恒例のイベント「サンライズフェスティバル2019風月」が、2019年9月13日から2019年9月27日にかけて開催。その中で、「舞-HiME」上映イベントが9月22日、東京・テアトル新宿にて開催された。 上映前に行なわれたトークショーには古里尚丈プロデューサー、美袋命(みなぎみこと)役の清水愛さんが登壇。キャスティング裏話や、制作現場の秘蔵トークが時間いっぱい披露され、会場を盛り上げた。そんなステージの模様をレポートでお届けしよう。 なお、サンライズフェスティバル特集を記念して、「舞-HiME」来場者特典ポスターを抽選で5名様にプレゼント! 詳細は以下のリンク先の記事からご確認いただきたい。 声優のパーソナリティーが反映されたキャラクターデザイン 「舞-HiME」放送当時、美袋命役の清水さんは、声優デビュー

                                                  キャストは顔で決めていた!?「舞-HiME」イベントレポート - アキバ総研
                                                • J9シリーズ、アクロバンチ……国際映画社のロボットアニメを支えつづけた四辻たかお氏が、破天荒な制作舞台裏を今こそ明かします!【アニメ業界ウォッチング第71回】 - アキバ総研

                                                  国際映画社の制作したロボットアニメ「魔境伝説アクロバンチ」(1982年)が、今年2020年9月にはじめてDVD-BOX化された。総監督の“夏木よしのり”とは、「銀河旋風ブライガー」(1981年)に始まるJ9シリーズでチーフディレクター、オーディオディレクターとして腕をふるった四辻たかおさんのペンネームである。J9シリーズの洒脱な音楽センス、軽妙なセリフまわしは四辻さんの手腕によるところが大きい。 現在では考えられないほど自由でクリエイティブだったJ9シリーズの制作現場の雰囲気を、四辻さんにうかがった。 「ブライガー」は、“メカの出ないロボット物”としてスタートした! ── 四辻さんは、「科学冒険隊タンサー5」(1979年)が初監督作品なんですね。「ろぼっ子ビートン」(1976年)でも演出なさったり、何本かサンライズ(旧・創映社)の作品に参加されていますが……。 四辻 僕は、虫プロダクション

                                                    J9シリーズ、アクロバンチ……国際映画社のロボットアニメを支えつづけた四辻たかお氏が、破天荒な制作舞台裏を今こそ明かします!【アニメ業界ウォッチング第71回】 - アキバ総研
                                                  • 逆境のアニメ業界に風穴を開ける「邪神ちゃんX」インタビュー - アキバ総研

                                                    ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 原作は、ユキヲさんが2012年より「COMICメテオ」で連載している人気コミック。魔界出身の悪魔・邪神ちゃんと彼女を召喚した女子大生・花園ゆりねの、危険でおかしな同居生活を描くコメディアニメである。 2018年にTVアニメ第1期が、2020年より第2期が放送。第3期に向けたクラウドファンディングでは、6700万円を超える資金を調達したほか、釧路・帯広・富良野・南島原の4自治体のふるさと納税の返礼品としてご当地アニメの制作、タイトルの命名権を販売、新キャラクター・エキュート役の声優を一般公募するなど、前代未聞の取り組みを行い、アニメ業界の異端児として存在感を放ち続けている。 そして、ついにこの7月より第3期「邪神ちゃんドロップキックX」の

                                                      逆境のアニメ業界に風穴を開ける「邪神ちゃんX」インタビュー - アキバ総研
                                                    • 平尾隆之が、「映画大好きポンポさん」をアニメ化したい本当の理由【アニメ業界ウォッチング第67回】 - アキバ総研

                                                      ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 杉谷庄吾【人間プラモ】氏(以下、杉谷庄吾氏)による漫画「映画大好きポンポさん」の劇場アニメが制作中だ。かわいらしい少女の姿でありながらも敏腕の映画プロデューサーであるポンポさん、彼女のアシスタントとして働くジーンらを描く、架空の映画界を舞台にしたファンタジックな作品だ。 監督は、テレビシリーズ「GOD EATER」(2015年)や劇場用アニメ「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」(2013年)で知られる平尾隆之氏。だが、「GOD EATER」ではこだわりのあまり制作が思ったとおり進まず、イレギュラーな形の放送形態になってしまったという。その挫折経験を克服し、みずからの働きかけで動きはじめた「ポンポさん」のアニメ化。平尾監督は今、どんな想いで映画制

                                                        平尾隆之が、「映画大好きポンポさん」をアニメ化したい本当の理由【アニメ業界ウォッチング第67回】 - アキバ総研
                                                      • 日本文化と共存する“和”の模型メーカー、童友社の「かんたんプラモデル」に大阪城がラインアップされた理由とは?【ホビー業界インサイド第60回】 - アキバ総研

                                                        老舗模型メーカーの童友社が、「接着剤不要」「塗装済み」のプラモデルに積極的だ。彩色済みキットとしては「東京スカイツリー」「東京タワー」を発売していたが、それらの製品よりパーツ数を抑え、1,980円という低価格で買いやすくした「かんたんプラモデル」シリーズをリリース。 そして、6月に発売となった「かんたんプラモデル 大阪城」は、このシリーズのために金型を新規に起こした、意欲的な製品だ。童友社といえば、何十年も前からお城のプラモデルで知られている。いわば、得意ジャンルで「接着剤不要」「塗装済み」プラモデルを開発したわけだが、その裏にはどんな経緯があったのだろう? 童友社・代表取締役社長の内田宗宏さんに、お話をうかがった。 お城のプラモデルは、結局、誰が買っているのか!? ── 童友社さんは昔から、お城のプラモデル(日本の名城シリーズ)をたくさん発売していますよね。 内田 弊社のプラモデルは、漫

                                                          日本文化と共存する“和”の模型メーカー、童友社の「かんたんプラモデル」に大阪城がラインアップされた理由とは?【ホビー業界インサイド第60回】 - アキバ総研
                                                        • 「BIRDIE WING」プロデューサーインタビュー後編 - アキバ総研

                                                          ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 2022年春クールに放送され、ジワジワと話題を集めたダークホース「BIRDIE WING -Golf Girls' Story-(バーディーウイング ゴルフガールズストーリー)」(以下、「BIRDIE WING」)の裏話を追いかけるインタビュー後編をお届けしよう。 イメージは「大映ドラマ」、王道のストーリーにしたかった ――本作のメインターゲット層はどのように考えたのかお聞かせください。というのも、キャストを見た時に、イヴと葵はともかくとして、2000年代のアニメを見てきたアニメファンには、非常になじみのある声優さんの顔ぶれが揃っていたので、ある程度高い年齢層も考えていたのかなと。 關山 ターゲットは20代〜30代を基本として考えていま

                                                            「BIRDIE WING」プロデューサーインタビュー後編 - アキバ総研
                                                          • 「何が、アニメをアニメたらしめているのか?」――「スター・ウォーズ」「ブレードランナー」「ロード・オブ・ザ・リング」など、超大作企画にもまれる神山健治監督からの問いかけ【アニメ業界ウォッチング第82回】 - アキバ総研

                                                            神山健治監督の周辺が、あわただしい。荒牧伸志氏との共同監督による3DCGアニメ「ULTRAMAN」「攻殻機動隊 SAC_2045」は、それぞれシーズン2が待機中。日本人監督と日本のアニメスタジオによる短編連作集「スター・ウォーズ:ビジョンズ」にも監督のひとりとして参加、今月からDisney+(ディズニープラス)で配信される。さらに、映画「ブレードランナー」の世界を舞台にした全13本のシリーズ「Blade Runner: Black Lotus」が、この秋からアメリカで配信される。そればかりか、超大作映画「ロード・オブ・ザ・リング」のスピンオフアニメ「The Lord of the Rings: The War of the Rohirrim」を監督することも決まった。 まだある。「永遠の831」という神山監督のオリジナル脚本によるシリーズが、WOWOWで来年1月から配信されるのだ。全部で6

                                                              「何が、アニメをアニメたらしめているのか?」――「スター・ウォーズ」「ブレードランナー」「ロード・オブ・ザ・リング」など、超大作企画にもまれる神山健治監督からの問いかけ【アニメ業界ウォッチング第82回】 - アキバ総研
                                                            • アニメライターが選ぶ、2022年冬アニメ総括レビュー! 「平家物語」「怪人開発部の黒井津さん」など、5作品を紹介!!【アニメコラム】 - アキバ総研

                                                              写真館を営むトキとヒカルが、依頼者の写真の中に入ってミッションを解決していくSFサスペンス。トキは撮影者の精神に乗り移って写真の世界で行動する能力を、ヒカルは写真撮影後に起きた出来事を把握する能力を持つ。過去にダイブして、機密情報を盗み見したり、誘拐犯の手がかりを探ったりと、探偵ものとしての魅力が備わっている。 「過去の改変をしてはならない」というルールがあるため、トキはヒカルが指示したセリフをしゃべり、命令通りに動かなければならないが、正義感の強さゆえに暴走することもしばしば。アドリブを連発する役者と、それに手をこまねく監督のような関係性は、ほかのバディものにはない面白さだ。もともとは中国のWebアニメであり、スコープサイズで描かれる中国の都市や田舎の背景美術も見どころ。割り勘のときにスマホを取り出す仕草があるなど、文化の違いがうかがえるのも興味深い。 第11話、五条新菜(ごじょうわかな

                                                                アニメライターが選ぶ、2022年冬アニメ総括レビュー! 「平家物語」「怪人開発部の黒井津さん」など、5作品を紹介!!【アニメコラム】 - アキバ総研
                                                              • 「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」に、シン・エヴァが喪失した“表現の臨界”を見る。【懐かしアニメ回顧録第78回】 - アキバ総研

                                                                今年3月に公開された「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」だが、2か月を経た現在も公開中だ。「シン・エヴァ」は、内容・興行ともに「批判してはいけない」絶賛ムードに染まっているかに見える。旧シリーズの完結編として1997年夏に公開された「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」がどんな作品だったのか再評価するのは、今をおいてほかにないだろう。 消化不良に終わったテレビ版25~26話を、本来あるべき姿にリメイクした映画作品が「Air/まごころを、君に」で、テレビでは明確に描かれなかった「人類補完計画」の全貌が明らかになる……のだが、途中から実写映像が混じりはじめ、映画は具体性を失っていく(手持ちカメラでロケしてきたかのような地方都市の風景は、庵野秀明監督の故郷・山口県宇部市ではないだろうか?) このコラムでは、ハイクオリティのセルアニメとして完結させることが十分に可能だった「A

                                                                  「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」に、シン・エヴァが喪失した“表現の臨界”を見る。【懐かしアニメ回顧録第78回】 - アキバ総研
                                                                • 「ゾンビランドサガ リベンジ」完結記念スタッフ座談会! - アキバ総研

                                                                  ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 2021年4月から6月にかけて放送されたTVアニメ「ゾンビランドサガ リベンジ」は、2018年10月から12月にかけて放送され、大きな話題を呼んだ前作「ゾンビランドサガ」の続篇として、華々しく放送された。 さまざまな時代を生きた少女たちがゾンビとして現代によみがえり、衰退の一途をたどる佐賀県を救うべくアイドルになる……なんて、ぶっ飛んだ設定ながら、笑いあり涙ありのエモーショナルな作風に日本中は佐賀に注目。第2期「ゾンビランドサガ リベンジ」も、放送前の期待をはるかに上回る、時には斜め上をいく内容で大きな話題を呼んだ。 そして、大きな感動と動揺をもたらした最終回の放送からはや1か月。「ゾンビランドサガ」の中心人物たる境宗久監督、大塚学さん

                                                                    「ゾンビランドサガ リベンジ」完結記念スタッフ座談会! - アキバ総研
                                                                  • 手が届きそうで届かない宇宙をマンガ映画で表現する――「地球外少年少女」のメインアニメーター、井上俊之の仕事【アニメ業界ウォッチング第87回】 - アキバ総研

                                                                    磯光雄監督の「地球外少年少女」がNetflixで配信され、前半1~3話が劇場で上映された。今月11日には後編(4~6話)が劇場で上映されるが、映画館で見る価値を高めているのが、今どき珍しいぐらい念入りで温かみのある手描きの作画だ。 この「地球外少年少女」のメインアニメーターは、「AKIRA」(1988年)や「MEMORIES」(1995年)などの大友克洋作品をはじめ、「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」(1995年)、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(2021年)、その他、今敏作品やスタジオジブリ作品など、エポックとなったアニメ大作にあまねく参加しつづけているベテラン、井上俊之さんだ。90~00年代に一世を風靡した“リアル系作画”の代表的なアニメーターである井上さんだが、「地球外少年少女」に参加するには“脱リアル系”という明確な意思があったという。 「電脳コイル」では、

                                                                      手が届きそうで届かない宇宙をマンガ映画で表現する――「地球外少年少女」のメインアニメーター、井上俊之の仕事【アニメ業界ウォッチング第87回】 - アキバ総研
                                                                    • 蒼い鳥が羽ばたいた──アニサマ2019DAY1みどころレポ! - アキバ総研

                                                                      ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 9月に食いこむ若干変則的な日程となった3DAYSの初日には、i☆Ris、石原夏織さん、オーイシマサヨシさん、鈴木このみさん、スフィア、fhana、三森すずこさん、ReoNaさん、Roselia、伊藤美来さん、佐咲紗花さん、渕上 舞さん、逢田梨香子さん、中島 愛さん、アニメロサマープリンセス from 「プリンセスコネクト! Re:Dive」、鈴木雅之さん、けものフレンズ、氷川きよしさん、サプライズゲストとして「アイドルマスター」より765プロアイドル・如月千早さん(こと今井麻美さん)が出演した。

                                                                        蒼い鳥が羽ばたいた──アニサマ2019DAY1みどころレポ! - アキバ総研
                                                                      • 80年代の「ナウいアニメ」を、どうやって現代に復活させる? 「MUTEKING THE Dancing HERO」の総監督は、あの髙橋良輔さんだ!【アニメ業界ウォッチング第79回】 - アキバ総研

                                                                        1980年に放送されたタツノコプロのヒーローアニメ「とんでも戦士ムテキング」が、この秋、「MUTEKING THE Dancing HERO」としてリブートされる。新作の監督は気鋭のサトウユーゾー氏だが、エグゼクティブディレクターを務めるのは、重鎮・笹川ひろし氏。そして、総監督として髙橋良輔氏が名前を連ねている。 今回の「MUTEKING THE Dancing HERO」は、手塚プロダクションとタツノコプロの初めての共同制作となる。サンライズのロボットアニメで知られる髙橋良輔氏が、どうして手塚プロとタツノコプロの最新アニメに参加するにいたったのだろう? ご本人に、お話をうかがってみた。 サンライズでもギャグ物をやろうとしたが、それぞれのスタジオには特性がある ── まず、今回の「MUTEKING THE Dancing HERO」に参加するいきさつを聞かせてください。 髙橋 僕はアニメ業

                                                                          80年代の「ナウいアニメ」を、どうやって現代に復活させる? 「MUTEKING THE Dancing HERO」の総監督は、あの髙橋良輔さんだ!【アニメ業界ウォッチング第79回】 - アキバ総研
                                                                        • キャラクターからメカニックまで――デザイナー・安田朗のこれまでとこれから【アニメ業界ウォッチング第61回】 - アキバ総研

                                                                          ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 富野由悠季監督の最新作『Gのレコンギスタ I』「行け!コア・ファイター」が先月公開され、2020年1月にも追加上映が決まっている。主役ロボットのG-セルフに“瞳”が描かれたことでも反響を呼んだが、そのG-セルフをデザインしたのが安田朗さんだ。 「∀ガンダム」(1999年)のキャラクターデザイナーとしてアニメ業界で初仕事。以降も「コードギアス 反逆のルルーシュ」(2006年)、「モーレツ宇宙海賊」(2012年)などでキャラ、メカ問わずにデザイナーとして活躍している。 しかし、アニメ業界で地歩を固めるまでの道筋は、決して平坦ではなかったようだ。 やる気を出せば何でもできるけど、やる気がなければ何もない ── 安田さんといえば、「∀ガンダム」

                                                                            キャラクターからメカニックまで――デザイナー・安田朗のこれまでとこれから【アニメ業界ウォッチング第61回】 - アキバ総研
                                                                          • 「Sonny Boy」放送終了記念、監督インタビュー - アキバ総研

                                                                            ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 SFアニメでよく出てくる量子力学や一般相対性理論も理解していないのに、そこから超弦理論までいってしまって、筆者としてはもうほとんどお手上げ状態だったのだが、それでも面白い。そんなひと筋縄ではいかないのが「Sonny Boy」だった。 ある日突然異次元に漂流してしまったクラスメイトの大半がその世界で生きていくことを選び、長良(ながら:CV.市川蒼)と瑞穂(CV.悠木碧)だけがもとの世界へ戻る決断を下し、実際に戻った。そんな最終話を見たあと、そのまま夏目監督を直撃! 数多くの謎や疑問に対し、ひとつひとつていねいに答えていただいた。 「何だかよくわからないけど琴線に触れる」みたいに感じ取ってもらえたら ーー最終話、本当に素晴らしかったです。た

                                                                              「Sonny Boy」放送終了記念、監督インタビュー - アキバ総研
                                                                            • 今年もっとも注目すべきアニメ「地球外少年少女」の磯光雄監督が、「宇宙」と「未来」をテーマにすえた理由を明かす【アニメ業界ウォッチング第86回】 - アキバ総研

                                                                              ひさびさに、アニメーションの力を信じたくなる作品が登場した。全6話からなる「地球外少年少女」は、アニメーターとしても知られる磯光雄監督が原作と脚本も兼ねる、完全オリジナル作品だ。月面で生まれた少年少女が、商業宇宙ステーションを襲った危機に直面して、地球から来た仲間たちと力をあわせる。誰もが感情移入できる生き生きとした冒険物語でありつつも、AIやインターネットなど今日的な要素が多彩に盛り込まれており、一歩先の未来を真摯に考える作品となっている。 「電脳コイル」(2007年)以来、15年ぶりの監督作品に挑んだ磯光雄監督にお話をうかがった。 いま、誰もやっていないような作品こそ、つくる価値がある ── 磯監督は、「電脳コイル」の前に「ラーゼフォン」(2002年)の第15話「子供たちの夜」の脚本・絵コンテ・演出を手がけています。あのエピソードが、磯監督のルーツではないかと思うのですが? 磯 担当し

                                                                                今年もっとも注目すべきアニメ「地球外少年少女」の磯光雄監督が、「宇宙」と「未来」をテーマにすえた理由を明かす【アニメ業界ウォッチング第86回】 - アキバ総研
                                                                              • 「白い砂のアクアトープ」最終話記念、篠原俊哉監督インタビュー - アキバ総研

                                                                                ※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。 1クール目(第1話~第12話)は「がまがま水族館」を舞台に、2クール目(第13話~第24話)は「アクアリウム・ティンガーラ」を舞台に、Wヒロインである海咲野くくる(CV.伊藤美来)と宮沢風花(CV.逢田梨香子)を中心とした物語を展開。ただ水族館や生き物を描くだけでなく、夢と現実との狭間で葛藤する彼女たちの人間模様、水族館を取り巻く問題、リアルに描ききった沖縄の風景――その美しくも深い内容に、見た人それぞれ思うところもあったのではないだろうか。 そこでアキバ総研では、「白い砂のアクアトープ」を手がけた篠原俊哉監督にインタビュー。完全オリジナルである本作の立ち上げから、作品に込めた思い、制作秘話まで存分に語っていただいた。 仕事を描きつつも

                                                                                  「白い砂のアクアトープ」最終話記念、篠原俊哉監督インタビュー - アキバ総研
                                                                                • 「エクスカイザー」から「ダ・ガーン」まで……谷田部勝義監督が、30年前の「勇者シリーズ」の始まりを振り返る【アニメ業界ウォッチング第62回】 - アキバ総研

                                                                                  タカラ(現・タカラトミー)がメインスポンサーとなり、合体・変形するロボット玩具をアピールするために制作されたアニメ番組「勇者シリーズ」は、90年代を通じて、サンライズを代表するシリーズへと大きく成長した。第1作「勇者エクスカイザー」が放送されたのは、1990年2月。翌年の「太陽の勇者ファイバード」(1991年)、翌々年の「伝説の勇者ダ・ガーン」(1992年)まで、初期「勇者シリーズ」3作品の監督を務め、シリーズの屋台骨を固めたのが谷田部勝義監督だ。 1990年代初頭、子どもたちの趣味や価値観が変化する中、谷田部監督はいかにして低年齢層向けの新たなシリーズを立ち上げたのだろう? ご本人に、30年前を振り返っていただいた。 幼児向けロボットアニメが枯渇していた80年代末期 ── 谷田部監督は、80年代のサンライズのロボット物には、神田武幸監督の「機甲戦記ドラグナー」(1987年)まで広く参加し

                                                                                    「エクスカイザー」から「ダ・ガーン」まで……谷田部勝義監督が、30年前の「勇者シリーズ」の始まりを振り返る【アニメ業界ウォッチング第62回】 - アキバ総研

                                                                                  新着記事