ヤフーは1996年1月、ソフトバンクと米ヤフーの合弁会社として設立されたインターネットサービスの老舗である。現在もソフトバンクが発行済み株式の35.44%、ヤフーインクが34.74%を保有。ソフトバンクの孫正義社長がヤフーの会長を兼務している。 ソフトバンクは6月21日の定時株主総会で、ヤフーの宮坂学社長を取締役に選任した。両社は、インターネット上の店舗と実店舗を結びつける「O2O(オンライン・ツー・オフライン)」などの事業で連携を強めている。 12年6月、日本のヤフーを育て上げた井上雅博氏に代わり、若い宮坂氏が社長に就任(CEO就任は4月)。それまでのパソコン経由のサービスから、スマートフォン(スマホ)移行に対応したサービスの再構築を急いだ。その転換の速さから「爆速経営」と呼ばれた。 「爆速経営」の初の成績である13年3月期の連結決算は6年ぶりの2ケタ成長で、合格点がついた。宮坂社長が親