分散型インターネット「web3」の存在感が増しつつある今、音楽業界にもその波は寄せ始めている。ここ数年で音楽視聴方法のメインストリームとなった「ストリーミング」。SpotifyやApple Music、YouTube Musicといった“Web2ストリーミング”が広く浸透する中、ブロックチェーンを搭載した分散型ストリーミングサービスが台頭しつつある。 Image: Pixabay 売上が急増、音楽業界の”主役”に躍り出たストリーミングサービス 現在、音楽業界の売上の半数以上を占めているのはストリーミングサービスである。2015年頃から頭角を表し、2017年には右肩下がりの「フィジカル(CDやレコードなどの販売)」を追い抜いた。スマートフォンの普及やコロナ禍の巣篭もり需要なども相まって、2021年には収益全体の約65%をストリーミングが占めるまでに成長している。 1999〜2021年の音楽業