『ディアブロ IV』はハクスラ系アクションRPGという一大ジャンルの原点にして頂点「ディアブロ」シリーズの最新作である。待ちに待ったナンバリング作品だが、戦闘の手触りやキャラ強化システムなどの基礎的な部分にはあまり手が加えられておらず、いつも通りな仕上がりである。革新性などといった言葉とは無縁であるが、オープンワールド化とMMO要素による圧倒的なコンテンツ量で押し切るという、なんとも力技な作品となっていた。 しかしながら、コンテンツ量だけでなく、クラス数や装備、スキルのバリエーションなど、同ジャンルの根幹をなす部分にも注力してもらいたかったというのが本音であり、少なくとも現時点では「シリーズ最高傑作」といった開発者の力強い言葉からはほど遠い出来栄えだと言わざるを得ない。一方でそう思いつつも夢中になって何時間もプレイし続けてしまったのはまぎれもない事実である。なお、本レビューは発売前に行われ