ニューヨーク(CNN Business) 米国で減少傾向が続いていたたばこ販売量が昨年、過去20年で初めて増加に転じた。米連邦取引委員会の報告書によると、全米の卸売業者や小売業者に販売されたたばこの総数は、2019年の2029億本から20年は2037億本へと、約8億本増えた。 増加率はわずか0.4%だが、長年減少傾向にあったたばこ販売が増加に転じるのは予想外だった。 禁煙を推進する非営利組織によると、米国の成人の喫煙率は00年以来減少が続き、現在は約14%となっている。 喫煙率が着実に減ったのは、たばこ税や公共の場などでの喫煙禁止の法律、禁煙支援の電話相談などのプログラム利用の成果だった。しかし同団体は今年まとめた報告書の中で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の中で、そうしたサービスを利用する喫煙者が減ったと報告。その原因として「パンデミックに起因するストレスや不安」を指摘