野口整体に加えてユング心理学の本も読んでいるので、どうしても体癖論とタイプ論の共通性が気になる。 体癖とは全部で5つある腰の骨に対してそれぞれ、思考(上下型)・感情(左右型)・闘争(捻れ型)・愛憎(開閉型)・理性(前後型)といった気質を適合させ、さらにそれをエネルギーの集中と分散の2つに分けた。 そして5×2で計10種類の体癖素質(その人なりの気質や感受性傾向)に分類される。 これに対してユングのタイプ論ははるかに知名度は高いと思われるが、思考・感情、直観・感覚の4つの機能に対して外向的・内向的の×2であるから合計は8になる。 細かい組み合わせについては割愛するが、一つ一つ当てはめて考えていくと10引く8で結果、体癖のほうが2つが余る。 体癖はその名の通り身体性から出発した分類法なのに対して、タイプ論はユングの臨床経験と自身のヨーガ(瞑想)体験による無意識の探索から紡ぎ出された理論である(