前情報はほとんど無しで、映画『すずめの戸締り』(新海誠監督)を観ました。これが功を奏し、意表を突かれた形で私の「高校時代」を思い出させてくれました。 ※ <閲覧注意>この記事は映画のネタバレを含んでいます。 主人公の鈴芽(すずめ)は、まだまだ世間知らずながら、その時に思いついた行動が運命であるかのごとく、真っすぐに突き進む女子高校生。ある時点までは慎重に考えようとしますが、何かの瞬間に勇気と無謀の判断も無く行動に出ます。その姿に共感というより、共鳴してしまいました。感覚より先に記憶が反応してしまう。そうそう、確かに高校時代ってそんなことの連続でした。 加えて映画では、1980年代の楽曲が挿入歌としてたくさん流れます。高校時代が映画と共鳴したのもあるのでしょうか、懐かしむのとは少し違うタイムスリップ感を得られました。長らく思い出さずにいた記憶が、ぽこぽこ湧き出してきたのです。 これはもう、高