ドイツはその工業技術と、陸軍国という背景から、これまで優れた戦車を多数生み出してきました。特に第2次世界大戦では、いまに名を残す名戦車が多数誕生し、その戦車技術は世紀をまたいで現役で使われ続けています。 各国が恐れ、憧れた、ドイツ生まれの「豹」 第2次世界大戦中、ドイツの戦車技術は常に世界をリードしていました。特に大戦中盤以降、ネコ科の名前を付けるようになった一連の戦車、いわゆる「ティーガー(タイガー)」や「パンター(パンサー)」、「ティーガーII(キングタイガー)」などは優秀な性能を持つ戦車としていまに名を残しています。 拡大画像 フランスのソミュール戦車博物館が所有する、2019年現在、稼働する「パンター」戦車(2019年6月、柘植優介撮影)。 特に「パンター」戦車については、戦車の性能を測るうえで重要な指標となる走攻防の3要素が、高い次元でバランスがとれていたことから、第2次世界大戦