ここでは \(\small 10000/x\) という関係でしたが, 一般には \(\small C/x^a\) というような関係にあるのが 「ベキ分布」です. ただし,このような関係をグラフにすると, 最初は非常に大きな桁数の値になり, その後は桁数の小さな値がダラダラと続きます. このように大きな値と小さな値が混在するときは, 縦軸の目盛りを常用対数にとるのが一般的です. 常用対数 常用対数は,要するにすべての値を \(\small 10^a\) のような 形で表して,その指数部分を考えようとするものです. たとえば,1光年は 約9,460兆メートルです. 大きめに見積もって「1京メートル」とすると, 「10,000,000,000,000,000 (m)」となりますが, この値を10のべき乗で表すと \(\small 10^{16}\) であり, 指数部分だけみると「16」という値に