生活者の資金に余剰分はありません。貯蓄を含め、すべての支出は競合関係にあり、新しい商品を購入することは、何かを放棄することを意味します。カテゴリー内の直接競合ではなく、より間接的な競合商品群をソースオブビジネス(収益源)とすれば、ブランドは大きく成長できるはずです。ーー荻野英希氏による寄稿コラム。 本記事は、WPPグループ最大のデジタルエージェンシー、VMLの日本法人の代表と、株式会社FICCの代表取締役を兼務する、荻野英希氏による寄稿コラムとなります。 ◆ ◆ ◆ 生活者の資金に余剰分はありません。貯蓄を含め、すべての支出は競合関係にあり、新しい商品を購入することは、何かを放棄することを意味します。カテゴリー内の直接競合ではなく、より間接的な競合商品群をソースオブビジネス(収益源)とすれば、ブランドは大きく成長できるはずです。しかし、ほとんどのブランドは、市場規模が小さく、ブランドスイッ