大分トリニータを運営する大分フットボールクラブ(大分FC)の溝畑宏社長(49)が経営悪化の責任を取り、辞任することが20日、分かった。午前9時すぎ大分合同新聞社の取材に「責任を取って辞任する」と述べた。 大分FCは今季のスポンサー収入や入場料収入が当初の見込みよりも大幅に減り、資金繰りが悪化。Jリーグから最大で6億円の公式試合安定開催基金からの融資を受けることが17日に決まっている。 累積損失は約11億円、債務超過は約5億6千万円。来年1月末の借入金は約12億円とみられている。Jリーグの鬼武健二チェアマン(70)から「経営破綻(はたん)に近い状態。経営体制の刷新が必要」と指摘されていた。 溝畑社長は「やり残したこともあるが、クラブの発展のためにけじめをつける判断をした。本来ならば県リーグからの選手一人一人に報告しなければという気持ちもある」と話した。 拡大戦略の陰で負の遺産足かせに