テレホンアドベンチャーゲームと呼ばれる企画。聞き慣れない言葉だが、当時はメジャーな……いや、少なくとも通ってる小学校で流行ってなかった気がするが、とにかくファミ通インフォメーションでは毎回のように話題になっていた。いわゆるゲームブックを電話サービスで遊ぶという企画で、たとえばテープ音声で「(竜王のセリフ)世界の半分をやろう。……(ナレーション)受け入れるなら『#1』を、拒むなら『#2』を押してください」とか、まあそんな具合でストーリーを進めるゲームである。ゲームブックが「小説のゲーム化」だとすれば、こちらは「ラジオドラマのゲーム化」というところか。メーカーにとってさほど利益が出るビジネスモデルとも思えないのだが、なぜか当時この手の企画は多かった。 本作の原作はSFアドベンチャー『惑星ミドリより』。地球を巻き込むブラックホールの拡大に対処する人類というやけに大きく出たストーリーが不安にさせる