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世に倦む日日に関するエントリは21件あります。 安倍晋三統一教会 などが関連タグです。 人気エントリには 『格落ちした日本 - 前回の即位礼と比べて外国賓客が横並びで格下げ | 世に倦む日日』などがあります。
  • 格落ちした日本 - 前回の即位礼と比べて外国賓客が横並びで格下げ | 世に倦む日日

    NHKの報道では、今回、即位礼正殿の儀に要人が参列した外国の数は191となっている。前回よりも増えたと有馬嘉男も言っていたので、調べてみると、前回29年前に参列した国の数は160という数字があった。ソビエトが崩壊したりユーゴが解体したりして、国の数が当時よりも増えている。この増加分は自然増と言えなくもない。注目させられたのは、列席した外国の賓客の格が落ちたことだ。数を増やして体裁は保っているけれど、要人の身分が軒並み下がっている。正直、衝撃を受けたのでリストにしてご報告したい。まず、世界でも屈指の親日国であり、日本の皇室と最も親しい関係の王室を持つはずのタイが、国王ではなく首相を参列させている。モンゴルは大統領ではなく首相を送ってきた。インドネシアも大統領のジョコではなく副大統領が出席している(前回はスハルト)。イスラエルに至っては、前回は大統領が顔を出したのに今回は駐日大使で済ませるとい

      格落ちした日本 - 前回の即位礼と比べて外国賓客が横並びで格下げ | 世に倦む日日
    • 大越健介のフェイクニュース - 安倍晋三と統一教会との関係を全力で否定 | 世に倦む日日

      マスコミは、山上徹也による事件の動機の核心である安倍晋三と統一教会との関係の認識について、「勘違い」とか「一方的な思い込み」とか「逆恨み」の言葉を当てて説明している。この報道は明らかに間違いであり、真実を隠して捻じ曲げるスリカエである。安倍晋三を擁護するための欺瞞の弁法だ。容疑者は、安倍晋三が統一教会の広告塔であり、日本におけるシンボル的存在だから命を狙ったのであって、容疑者の動機と行動に矛盾はない。不明瞭な点はない。容疑者は、統一教会に復讐を果たすべく20年以上統一教会を研究したのであり、20年越しの執念の計画が実行されている。 山上徹也の方が、そのへんのマスコミ記者よりよっぽど統一教会について詳しい知識を持ち、歴史を調べて内実を承知しているのだ。本日(7/13)、紀藤正樹がモーニングショーで言っていたように、山上徹也の犯行の目的は統一教会を壊滅させることである。教団を潰すことだ。目的達

        大越健介のフェイクニュース - 安倍晋三と統一教会との関係を全力で否定 | 世に倦む日日
      • ブチャ事件の考察 - 金言から禁句になったマルクスの「すべてを疑え」 | 世に倦む日日

        昨日(4/5)、報ステに出演した防衛研の兵藤慎治が、ブチャの事件について次のようにコメントしていた。(1) 事件はロシア軍の撤退直前に行われたと確信していたが、そうではなく3週間前だという証拠映像が出てきて驚いている、(2) 犯行は正規軍部隊の作戦行動だとは絶対に思えず、傭兵等特別な軍隊の仕業だと考える、(3) 露顕したときの政治的影響の大きさを考えると、現場の軍の判断でできることではなく、モスクワ中央の関与か意向があったのかと疑う。 こういうコメントをするところが、兵藤慎治のいいところで、真面目な職業軍人らしい性格が滲み出た瞬間だ。兵藤慎治は現場の司令官の立場で分析して、撤退直前の軍隊の戦場心理の為せる業だろうかと直観していたのである。だが、証拠映像的にはそうではなく、侵入してすぐの犯行で、3週間も遺体を放置していたと言う。その報道に接し、合理的な分析と結論が出せなくなったのだ。つまり、

          ブチャ事件の考察 - 金言から禁句になったマルクスの「すべてを疑え」 | 世に倦む日日
        • 小泉悠の軍国主義の説教 – 反戦気分は広がらず好戦気分ばかり高まる | 世に倦む日日

          少し前から、小泉悠あたりの発言で、一人一人の命よりももっと大切なものがある、国家の主権と独立を失うことは国民の命を失うことよりも重大で、どれほど犠牲を出しても最後まで戦って守り抜かねばならないものだという主張が連発されている。安倍内閣で国家安全保障局次長をやった兼原信克が、3/16のプライムニュースの席で小泉悠の発言に相槌を打ち、「そんなこと当たり前の話ですよ」と念を押していた。この問題が非常に気になる。とても気に障るけれど、焦点を当てて問題提起している声がほとんどない。 戦後の日本人はこの問題に非常にナーバスで、関心が高く、憲法9条をめぐる議論の中心にこの根本的な思想対立があった。小田実は個人の命が何より大事だと強調し、対して石原慎太郎は国家や共同体のために個人が命を捨てることこそ大切で、そこに人の生きる意味があるのだと反論した。戦後日本の大きな右と左の対立軸であり、長く果てしなく続いた

            小泉悠の軍国主義の説教 – 反戦気分は広がらず好戦気分ばかり高まる | 世に倦む日日
          • 東野篤子の揚げ足取り - アゾフ連隊を擁護し正統化するネット世論作戦 | 世に倦む日日

            昨日(4/25)、東野篤子から、私のアゾフ大隊に関する発信に対して添付スクショの批判が上げられた。引用ツイートを使ったダイレクトなもので、事件の発生である。さらに本日(4/26)、東野篤子は私のアカウントをブロックした。 最初に、この戦争に対する私の立場をあらためてご挨拶しておくと、インドやメキシコやタイの国連での立場と同じであり、さらに率直に言えば、アメリカの左派知識人であるマイケル・ムーアと同じである。戦争プロパガンダに対して頑として抵抗する立場だ。ロシアの侵略戦争を非難する一方で、あまりに一方的で夥しい 戦争プロパガンダ の洪水と煉獄に辟易し、そのセメント化の政治に服従できない市民の立場である。西側マスコミの戦争プロパガンダを批判する少数派の一人だと自認する。 反論しよう。まず、東野篤子によるアゾフ擁護の映像の問題だが、これは4月18日に放送されたプライムニュースでの発言とそれへの感

              東野篤子の揚げ足取り - アゾフ連隊を擁護し正統化するネット世論作戦 | 世に倦む日日
            • 立憲民主党の支持率はなぜ3分の1に落ちたのか - 党首のインタレストと機会損失 | 世に倦む日日

              先週11日のプライムニュースに出演した伊藤惇夫が、長妻昭に対して、「立憲民主党の支持率が17%から4%に下がった理由は何ですか」と直裁に訊ねる場面があった。視聴者が最も期待した質問で、できれば枝野幸男に向かって発する場面を見たかった。長妻昭は答えられず、言葉を濁して逃げていた。こういう不本意な役割を押しつけられる長妻昭を不憫に思う。この設問は現実政治の重要なテーマだが、未だ定説として頷ける解答は聞いていない。今回、私なりに一つの仮説に思い至った。結論の要点を先に述べると、代表の枝野幸男のインタレストの問題 - 欠如と限界 - があり、支持率獲得の機会損失を繰り返しているミスがある。そして、旧民主党時代から続くこの党の病弊であるところの、「この問題は与野党で対立する問題ではない」の論法で切り捨て、重要政策の課題を責任として引き受けずにオミットし、政府与党と安易に立場を一致させ、国民の期待に応

                立憲民主党の支持率はなぜ3分の1に落ちたのか - 党首のインタレストと機会損失 | 世に倦む日日
              • 日銀と円の破綻 - 円の信認の内実、出口戦略が設計できない日本 | 世に倦む日日

                7月4日放送の報道1930(TBS)で金融経済の問題がテーマとなり、日本の金利引き上げというクリティカルなイシューが焦点となって議論がされた。今のわれわれにとって最も重要な問題であり、世界中が強い関心を持って注目している問題である。この番組を褒める機会は滅多にないが、久しぶりに中身のある報道内容だったと評価してよい。全体の構成と進行もよく、準備した資料もポイントを押さえていた。が、何より番組を成功させたキーの要素は、出演した藤巻健史のショッキングな解説と警醒の弁だっただろう。 録画が上がっているので、見逃した方はぜひご覧いただきたい。解説者は3人で、あとの早川英男と加谷珪一は口を濁す発言しかしなかったが、藤巻健史はストレートに本質を射抜く見解を発した。①日本も金利引き上げに必ず追い込まれること、②日銀保有の国債と株式の価格が下がって市場から債務超過と看做されること、③円の信認が失われて外国

                  日銀と円の破綻 - 円の信認の内実、出口戦略が設計できない日本 | 世に倦む日日
                • 民主主義を破壊したのは安倍晋三ではないのか - 今こそ安倍政治と戦う勇気を | 世に倦む日日

                  10日に投開票された参議院選挙は、予想どおり自民圧勝の結果となった。投票3日前(7/8)に遊説中の安倍晋三が銃撃され死亡し、その後のテレビ放送は安倍晋三への追悼と賛美の一色となり、画面に映る全員が喪服モードで安倍晋三の栄誉と功績を讃える場となった。マスコミ空間は安倍晋三を偶像崇拝する儀式で埋まり、参院選で自民党を圧勝させる準備が淀みなく進行する時間となった。テレビ出演者は、国民の安倍晋三への弔意を一票の行動にさせるべく、安倍賛歌を奉ったその口で必ず選挙に行きましょうと念を押した。視聴者に義務づけるように促した。 あれほど大がかりで隙のないキャンペーンを遂行すれば、今回の選挙結果は当然のことだ。投票率が上がり、事前の傾向にさらに拍車がかかり、無党派層が勢いよく自民と維新に流れた。よく考えれば、スタジオに登場した喪服軍団のほとんどが、10年前からの安倍体制下で機会を得た者たちであり、安倍政治か

                    民主主義を破壊したのは安倍晋三ではないのか - 今こそ安倍政治と戦う勇気を | 世に倦む日日
                  • なぜ米国の侵略戦争だけが正義で、米国の戦争犯罪だけが不問で免責なのか | 世に倦む日日

                    紹介したオリバー・ストーン作の『ウクライナ・オン・ファイヤー』は、Youtube もニコ動も、アップロードした動画が次々と消されている。削除され制限をかけられつつ、新規にアップロードが続き、それをまたアドミニが封殺するといういたちごっこが続いている。作品が世間の目に触れ評判が広まると、ウクライナの真実が透視され、この戦争の意味の理解と洞察が進んでしまう。そうなると具合が悪いため、西側当局は必死になって検閲をかけ、視聴されないよう権力的物理的に遮断・妨害しているのだ。 まさに言論・表現の自由の規制である。このことは、逆に、オリバー・ストーンの分析と解説が当を得ていて、正確で秀逸で説得力があることを証明するものだ。弾圧に怒ったオリバー・ストーンは著作権を放棄し、Rumble から自由にダウンロードできるようにしたらしい。プーチンを悪魔視してロシアを全否定し、世論の全体をゼレンスキー支持とウクラ

                      なぜ米国の侵略戦争だけが正義で、米国の戦争犯罪だけが不問で免責なのか | 世に倦む日日
                    • バランス思考の喪失と歯止めの崩壊 - 内田樹、平野啓一郎、日本共産党 | 世に倦む日日

                      3月18日の報道で、平野啓一郎が「ウクライナの非ナチ化」の問題について、プーチンによる戦争の口実で嘘であると発言したとあり、何かの間違いではないかと目を疑った。平野啓一郎の時事の発言はよくマスコミで取り上げられるが、過去に特に違和感を感じたものはない。良識があり、スタンスが堅実で、私はこの男が朝日の論壇時評を担当すればいいと思っていた。小熊英二などより適任だと評価していた。良識とは健全な考え方と判断力の意味である。 良識の持ち主であるはずの平野啓一郎が、なぜこのような暴論を無造作に吐いたのだろう。無知と軽薄と迂闊としか思えず、裏切られた気分で不可解だ。「ウクライナのネオナチ」の問題は、オリバー・ストーンによる分析と整理があるだけでなく、キャノングローバル戦略研の小手川大助による報告がある。2014年に日本人が書いた記事は、現在から見てまさに貴重な一次資料と言える。ウクライナがネオナチの巣窟

                        バランス思考の喪失と歯止めの崩壊 - 内田樹、平野啓一郎、日本共産党 | 世に倦む日日
                      • ブルージャパン疑惑の違法性 - 収支報告書虚偽記載と業務上背任 | 世に倦む日日

                        昨日(1/12)、幹事長の西村智奈美が会見し、注目の集まるCLPとブルージャパンの問題で発言があった。CLPに関する部分はマスコミで報道されたとおりである。ブルージャパンについては「特定業者との個別の取引内容の公表は控える」と門前払いする対応で返した。「個別の問題については回答を差し控える」。どこかでよく聞いた台詞である。菅義偉の官房長官定例会見のコメント、安倍晋三の国会質疑での答弁、耳にタコができるほどこのワンパターンの拒絶フレーズを聞かされ、われわれは歯噛みして地団駄踏まされた。 その都度、立憲民主党など野党は「説明責任を果たしてない」と批判して世論に訴え、「回答になってない」と憤激して国会審議の中断や拒否に及んだ。「個別の問題については回答を差し控える」という対応形式と論法が、責任ある政治家の態度として認められてよいのか、素通りを許してよいのかという倫理的な本質論が提起され、民主主義

                          ブルージャパン疑惑の違法性 - 収支報告書虚偽記載と業務上背任 | 世に倦む日日
                        • 児玉龍彦の洞察 – 無能で時代遅れの専門家、中韓に嫉妬した愚かな政府 | 世に倦む日日

                          4月3日のネット動画の中で、児玉龍彦が次のように述べている。正鵠を得た重要な着眼と指摘であり、今の日本で喝求されている科学者の分析だと思われるので要点を抜粋したい。 今回のコロナウィルスの例では、非常に早い時期から、集団感染が報告されてから一週間程度で、BGI(Beijing Genomics Institute)という世界最強のバイオ企業がシークエンスを決めた。世界最大の検査会社であるロシュが、その一週間後にはPCR検査を立ち上げた。ウィルスの簡易検査方式であるPCR検査が最初からできるようになっていた。だから、世界中が膨大検査に走った。日本の専門家会議が最も悲劇だったのは、岡部先生とか尾身先生とか、嘗てWHOでアジアの感染症対策を指導する立場にあった立派な方々なんですが、昭和の懐メロみたいな昔風の対策に固執したところにある。世界の感染疫学というのは、遺伝子工学を元に膨大検査をして情報追

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                          • 瀬戸内寂聴の『美は乱調にあり』を読む – 青鞜の群像とスキャンダリズム | 世に倦む日日

                            これまで瀬戸内寂聴の本は一冊も読んだことがない。訃報の折、平野啓一郎がネットに公開した寂聴との対談動画を見て、伊藤野枝の伝記小説である『美は乱調にあり』を読んでみた。1966年に文藝春秋の単行本として出た本が2017年に岩波現代文庫となって復刊されている。寂聴が94歳のときだ。その「はじめに」でこう語っている。「四百冊を超えているらしい自作の中で、ぜひ、今も読んでもらいたい本をひとつあげよと云われたら、迷いなく即座に、『美は乱調にあり』『階調は偽りなり』と答えるであろう」。寂聴文学の代表作だということだ。「この小説を書いて、『青春は恋と革命だ』という考えが私の内にしっかりと根を下ろした」という若者向けの遺言的メッセージも付されている。読後の率直な感想は、期待どおりの面白さだった。『美は乱調にあり』は、神近市子(当時28歳)が大杉栄への刃傷沙汰に及ぶ1916年(野枝21歳)の日陰茶屋事件で終

                              瀬戸内寂聴の『美は乱調にあり』を読む – 青鞜の群像とスキャンダリズム | 世に倦む日日
                            • 『ディープステート』の語の発祥は原爆投下主犯のグローブスだった | 世に倦む日日

                              オリバー・ストーンがディープステートについて語っている記述を見つけた。『もうひとつの日米戦後史』(詩想社)という新書の中にあり、木村朗が文章を書いている。オリバー・ストーンへのインタビューの中で飛び出した歴史の逸話だ。意外な内容だったので驚いた。その部分を抜粋する。 特に注目されるのが、「ディープステート(闇の政府:国家内国家)」の存在への言及と「アメリカ例外主義」の危険性への警鐘、そして恐怖で国民を動かすやり方への欺瞞性の告発です。 まず、「ディープステート」の存在ですが、ストーン監督は原爆投下の責任者であるグローヴス将軍を取り上げて、「彼は非常に強硬派で、トルーマンのことをアメリカの意思決定に関われない人物だと評していました。そして、意思決定はディープステートがするのだと言っていたのです」、「トルーマンは、その既定路線に乗っかっていただけの人であって、ディープステートのシステムとして、

                                『ディープステート』の語の発祥は原爆投下主犯のグローブスだった | 世に倦む日日
                              • NATOの目的は何か - ロシア連邦の封じ込め、圧迫と崩壊と解体 | 世に倦む日日

                                ネットを見ていると、ロシアがNATOに入ればいいのにという意見を目にする。あまりに無知すぎて話にならない。こうした幼稚で愚昧な認識が西側のプロパガンダを頭から信じて疑わない態度となり、ロシアに対する一方的な偏見と全否定に繋がっている。現在のNATOは何のためにあるのか。その存在意義は何で、その集団安保体制の敵は誰なのか。誰から誰を防衛する軍事同盟なのか。こんな基本的なことも理解してない者が多くいる。ロシアがNATOに加盟することはあり得ない。それはNATOの存在意義の否定であり、論理矛盾である。 可能性として、現在のプーチン体制が倒れ、ロシアが親米化し、欧米と仲のいい反中反共国家に転換して、ユーラシアワイドにNATOに拡大する場合が考えられるが、仮にそうなるときは、逆に東欧の小国群が反発し、ロシアのNATO入りはやめてくれと言うだろう。東欧小国群にとって、ロシアと敵対する軍事境界線が引かれ

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                                • 「戦争プロパガンダ10の法則」- サンデーモーニング出演者の欺瞞と変節と厚顔 | 世に倦む日日

                                  先週(4/3-4/9)はブチャ虐殺でさわめき立った一週間だった。先々週(3/27-4/2)はアゾフ連隊のクレンジング(政治漂白)の一週間だった。戦争プロパガンダの毒気の濃度がますます高まって、人の大脳神経を傷め侵し狂わせている。今週(4/10-4/16)は、マリウポリの陥落に合わせて「ロシア軍が化学兵器を使用した」という告発と喧噪の一週間になりそうで、その前奏曲として、ロシア軍新司令官に任命されたドボルニコフが「シリアの虐殺者」だったというプロパガンダが周到にシャワーされている。 先週より、日本のマスコミ報道は、ブチャ事件をロシアの仕業と断定し、その上で、ロシア軍による虐殺や非道な戦争犯罪の「諸事実」を報道で積み重ね、既成事実化し、それを前提にした認識と議論をローラーしてきた。検証はない。ロシア側からの反論はまともに掬い上げられず、最初からウソだと決めつけられていて、ロシア発の情報は悉く(

                                    「戦争プロパガンダ10の法則」- サンデーモーニング出演者の欺瞞と変節と厚顔 | 世に倦む日日
                                  • 世に倦む日日|note

                                    中国軍機による初の領空侵犯 -「技術的ミス」だと判定した小谷哲男の解説 8月26日午前、中国軍のY9情報収集機が長崎県男女群島沖に飛来、日本の領空に侵入し、初めて領空侵犯が確認された。空自の戦闘機がスクランブル発進し、無線で警告を行ったものの、男女群島沖の日本領空内で2分間飛行を続け、その後も周囲を1時間半余り旋回した後、中国の基地に帰還した。重大な主権侵害であり、乱暴な軍事的挑発である。事件後の一週間(8/26 - 9/1)、世間とマスコミの関心は台風10号の経過と被害に集中し、次いで兵庫県知事の騒動が注目されて時間が流れた。三番目は自民党総裁

                                      世に倦む日日|note
                                    • 逆風のMMT - 国債発行の財源策はもう無理、内部留保の国有化しかない | 世に倦む日日

                                      アメリカでは今回のインフレの原因をめぐって活発な論争が行われていて、特にその主役になっているのがサマーズだ。サマーズは昨年2月の時点でバイデンの1.9兆ドルの大型財政出動を批判、「われわれがこの30年で目にしなかったようなインフレ圧力を形成しかねない」と反対していた。これに対してクルーグマンとイエレンが反論、クルーグマンはサマーズの懸念を大袈裟すぎると一蹴し、イエレンは例によって雇用第一主義の立場から財政支出の意義を主張した。イエレンはいつも雇用第一。アメリカ人の雇用を何より優先して政策を決定する。 雇用の女王。こういう財務長官を持ってアメリカ国民は幸せだと思う。だが、豈図らんや、1年経ってアメリカは40年ぶりの悪性インフレとなり、サマーズの予言が的中した結果となった。今、サマーズは鼻高々でクルーグマンは顔色ない。財政責任者のイエレンは自己批判の顛末となった。傍から眺めながら、こんな具合に

                                        逆風のMMT - 国債発行の財源策はもう無理、内部留保の国有化しかない | 世に倦む日日
                                      • EUの恐るべき歴史修正とロシア挑発 - 立石洋子の話をテレビで聴きたい | 世に倦む日日

                                        4月に放送されたプライムニュースの中で、東野篤子が、EU議会が2019年に採択した第二次世界大戦の新しい歴史認識について触れていた。今回のウクライナ戦争ときわめて密接に関係するイデオロギー的問題であり、まさに核心をなす重大な思想的契機である。「ヨーロッパの未来のためのヨーロッパの記憶の重要性」と題された決議だ。日本では広く知られておらず、紹介も議論もほとんどされていない。したがってネットの中に知見となる十分な資料もない。手探りで調べ始めたところだが、正直、恐ろしい思想的事実の前に衝撃を受けている。 簡単に言えば、EUは第二次世界大戦の歴史認識を変え、「ファシズムvs反ファシズムの戦い」として総括していた歴史を、「二つの全体主義の戦い」として新しく定義し直した。従来は、ファシズムの暴虐と侵略に対して、自由主義と社会主義が反ファシズムの連合を組んで戦い、ファシズムを打倒して正義を実現した戦争だ

                                          EUの恐るべき歴史修正とロシア挑発 - 立石洋子の話をテレビで聴きたい | 世に倦む日日
                                        • オデッサの大量虐殺 - ウクライナのネオナチを隠蔽するマスコミ | 世に倦む日日

                                          3月3日に放送された報道1930の中で、「ウクライナの『非ナチ化』」の問題が焦点になった。プーチンが今回の侵攻の目的として掲げている大義である。議論の中で松原耕二は、「われわれ西側からすれば、こういう物言いというのは、いつの時代のことで、どういう考えの持ち主なんだろうと思ってしまいます」と言い、時代錯誤で不当なイデオロギーだと切り捨てた。松原耕二だけでなく日本のマスコミの論調はすべて同じで、NHK-NW9の田中正良と和久田麻由子も「プーチンの偏った歴史観」と決めつけている。 果たして、ロシア側が槍玉に上げている「ウクライナのネオナチ」は、松原耕二や田中正良が言うように根拠と実体のない、無意味で問題外の雑音の類なのだろうか。まともに取り合う必要のないロシア側の誤った妄想で、言いがかりのプロパガンダなのだろうか。日本では、ウクライナのネオナチの問題は、不毛で無視すべきロシア側のナラティブだと処

                                            オデッサの大量虐殺 - ウクライナのネオナチを隠蔽するマスコミ | 世に倦む日日
                                          • 人権監察官リュドミラ・デニソワの捏造と解任 - プロパガンダはどっちもどっち | 世に倦む日日

                                            ウクライナの人権監察官リュドミラ・デニソワに、ロシア兵による女性暴行の戦争犯罪を根拠なく捏造した疑惑が浮かび、ウクライナ最高会議によって解任された。重要な事件の発生であり、俄に注目が集まっている。リュドミラ・デニソワの役職を英文で見ると、Ombudsman for Human Rights とか、Commissioner for Human Rights の表記で紹介されている。ウクライナは伝統的な統治機構の様式を継承していて、立法府たる議会を「最高会議」(ヴェルホーヴナ・ラーダ)と呼んでいる。そこから類推して、 デニソワの役職の了解も Ombudsman よりも Commissioner を採った方が妥当だろう。この Commissioner はコミッサール(政治委員)の意味だ。議会によって任命された監察官であり、だから解任も議会によってなされた。現在62歳。経歴を調べると、白海に面した

                                              人権監察官リュドミラ・デニソワの捏造と解任 - プロパガンダはどっちもどっち | 世に倦む日日
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