(多少ネタバレを含みます) 京都アニメーション放火事件から今日で5年。 あの事件を知った時、私はいろんな意味で凍りつきました。 あの日たまたま伏見にいたこと、京都アニメーション制作の作品のファンだったこと、そして何より、何の罪もないクリエイターの人たちが一瞬にして理不尽な暴力で命を奪われたという事実に対する底知れぬ恐怖です。 そして一昨日、今公開中の映画『ルックバック』を観てきました。 誰が見ても明らかな、あの事件についての話です。 主人公の藤野は作者の藤本タツキ氏、相棒の京本は京アニからとった名であることが想像されます。 そして、これも多くの方が指摘していますが、この映画にはそこかしこにクエンティン・タランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の影響を受けたシーンがあります。 シャロン・テート事件が失敗し、彼女がマンソンファミリーに殺されなかった世界線を描いた映画です