埼玉県警は3日、商業施設内のトイレからトイレットペーパーを盗んだとして、深谷署長の田中敬警視(60)を減給1カ月の懲戒処分とした。署長は容疑を認めており、県警は窃盗容疑で書類送検する方針。署長は辞職願を提出し、3日、依願退職した。 県警によると、署長は休みだった5月29日、家族が外出して不在だった鴻巣市の自宅で缶チューハイや焼酎の水割りなどを1人で飲酒。日が暮れてから署長官舎のある深谷市に戻るため外出した。途中のコンビニで缶チューハイを買い、コンビニの駐車場でひとりで立ち飲み。その後、JR鴻巣駅前の商業施設に立ち寄った。その際、事前に用意した紙袋にトイレ個室で盗んだトイレットペーパー5個を詰め込み、そのまま立ち去ろうとしたという。 この商業施設ではトイレットペーパーの側面に施設名のスタンプを押していた。トイレ個室から署長が出てきた際、すれ違った男性客が署長の持つ紙袋からスタンプの押してある