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円居挽の検索結果1 - 7 件 / 7件

  • SFミステリーADV『EDEN.schemata();』発表。円居挽氏の描く、前提ごと変化する謎多きマルチエンディングシナリオ - AUTOMATON

    Why so serious?のインディーゲームブランド「WSS playground」は6月5日、情報番組「INDIE Live Expo 2021」内にて『EDEN.schemata();(エデン・スキマータ)』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。発表にあわせて、Steamのストアページが公開されている。 『EDEN.schemata();』は、SFミステリーADVである。「あなた」が目を覚ますと、博士と呼ばれる首なし死体の前に、アンドロイドのイヴが佇んでいた。イヴは、「また会いましたね、はじめまして」と語りかける。しかし、あなたは何も覚えてはいない。プレイヤーの分身であり、語り手でもある主人公は、自身に関するものも含めて記憶を喪失しているからだ。どこか頼りなく、記憶喪失により信頼できない語り手の主人公。博士殺害の容疑者にして、ヒロインのイヴ。首なし死体と、なぜか女児

      SFミステリーADV『EDEN.schemata();』発表。円居挽氏の描く、前提ごと変化する謎多きマルチエンディングシナリオ - AUTOMATON
    • 円居挽さんを大学のミステリ研へと誘った清涼院流水「コズミック」 「なんでもアリ」という希望と複雑な思いと|好書好日

      「今年、1200個の密室で1200人が殺される。誰にも止めることはできない」 ― 密室卿 1994年の日本、密室卿を名乗る者の予告通りに各地で毎日三件の密室殺人が起きていた。日々増え続ける密室殺人もさることながら、そもそも密室卿とは何者なのか……この巨大な謎を迎え撃つのはJDC(日本探偵倶楽部)に所属する数百人の名探偵たち。はたして彼らは真実に辿り着けるのだろうか? ……とまあ、とにかく過剰だ。今でこそこうした出オチすれすれの作品は珍しくもないが、あの当時はコロンブスの卵だったのである。というか、『コズミック』は日本ミステリ界に落ちた巨大隕石だった。出版直後はパーティーそっちのけでミステリ作家たちがみんな『コズミック』の話をしていたそうだ(そんな本が今ありますか?)。当時の私は直接その熱狂を浴びたわけではないが、その破天荒な設定、そして作者や版元の挑発的な言動に痺れ憧れ、氏が在籍していたと

        円居挽さんを大学のミステリ研へと誘った清涼院流水「コズミック」 「なんでもアリ」という希望と複雑な思いと|好書好日
      • 円居挽=伊福部崇説

        なんかFGOのシナリオが『探偵映画』っぽいとか噂になっているようなのでついでに宣伝しようと思ったが、中古でも新書版しかないってどういうこと? 講談社文庫も文春文庫もあるはずなのに…まあせめてKindleでどうぞ。 https://t.co/jejAX1otKs @amazonJPさんから— あびこ (@sukiyapotes) May 17, 2019 「惑う鳴鳳荘の考察」と探偵映画が似ているという、我孫子武丸氏のこの指摘を読んで、私は訝しみました。 探偵映画は確かに名作です。 ですが、京大ミス研出身で、講談社からデビューして、麻耶雄嵩に受肉させられたような人間が、こんなベタな作品とネタを被らせるでしょうか? そこで私は、思い出してしまったのです。 数年前、同じように探偵映画の盗作をして話題になった「ホタエナッ!!」という演劇のことを…… これは、伊福部崇さんが「ホタエナッ!!」を盗作とし

          円居挽=伊福部崇説
        • 第一回邦キチー1グランプリ用原稿『雀鬼3』|円居挽

          街中。邦キチとデート(?)の待ち合わせをしている私服の部長。 部(邦キチの奴、『少し遅れる』ってLINEしてきたけどまだか……) 部長の隣にはペラペラと喋る池ちゃんが。 池「……でさあ、最近は仕事が忙しくってさあ」 邦キチを待っていたら、たまたま通りかかった池ちゃんに捕まった部長。最初は時間潰しで話を聞いていたが、だんだん鬱陶しくなってきた。 部(忙しい奴が高校生捕まえてこんなどうでもいい話するわけないだろ) 池「でもただ手を動かしているだけじゃ生産力が上がらなくてジリ貧になるかもだし、ここらで何かしらのイノベーションが欲しいんだよね」 部「お前さ……盛ってないか?」 池「え?」 部「ただのバイトなんだから、仕事がそんな忙しくなるわけないだろ」 池「いや、noteの記事書くのもオレにとっては仕事だし、コンテンツの摂取だって仕事だぜ?」 部「お前のnoteの記事は食えるほど金取れてるのか? 

            第一回邦キチー1グランプリ用原稿『雀鬼3』|円居挽
          • 円居挽さんが自分のセンスを信じるのをやめて覗いたインターネット 他人の趣味嗜好を観察し続けた|好書好日

            ここまでの連載で扱ってきたものはいずれも中高生の頃に出会ったものである。どれもこれも本や雑誌、あるいは友人からの口コミで知り、大した根拠もなく曖昧に面白がってきた。ある意味ではそれが私自身の限界にもなっていたわけだが、大学に入学してインターネットに触れるようになって全てが一変した(具体的に言うと2002年の春のことだ)。 例えば「仮面ライダー龍騎」や「ガンダムSEED」、私自身はとても楽しんで観ていたがネットでは賛否両論で、毎週放映直後はマニアたちが侃々諤々の舌戦を繰り広げていた。今でこそ古典的名作的な位置に収まっている両作品だが、当時の私は「こんなに面白いのにどうして……」という気持ちで衝突を眺めていた(いや、今となってはアンチの言い分もそれなりにわかるのだが)。 あとはインターネット上で可視化された作品愛を目の当たりにしたのも大きかった。それまでは何の根拠も無く「この作品のことなら誰よ

              円居挽さんが自分のセンスを信じるのをやめて覗いたインターネット 他人の趣味嗜好を観察し続けた|好書好日
            • 円居挽さんが楽しく観た記憶を封印した映画「アルマゲドン」 あの酷評はなんだったのか|好書好日

              中学三年の頃、一ヶ月に一回か二回ぐらいのペースで映画館に足を運んで新作映画を観ていた時期があった。「アルマゲドン」もそうやって観た映画の内の一本だった。 地球の危機に変な素人集団が立ち向かう面白さ、お約束のアクシデントにつぐアクシデント、そして悲痛な選択と感動のラスト……脚本術の基本すら理解していなかった当時の私だったが、それでも普通に楽しんで観ていた気がする。 しかし後日、何かの雑誌で「アルマゲドン」が具体的に酷評されているのを読んで、衝撃を受けた。曰く「宇宙描写がおかしい」「宇宙パートの絵作りが雑」「そもそもプロの採掘屋を宇宙に送るんじゃなくて、宇宙飛行士に採掘スキルを仕込んだ方がいい」「流石に主題歌だけはいい」……感動に水をかけられたというのもそうだが、「自分は駄作を観て喜んでいたのか」という落胆から、「アルマゲドン」を面白がっていた記憶ごと封印してしまった。 今回このエッセイを書く

                円居挽さんが楽しく観た記憶を封印した映画「アルマゲドン」 あの酷評はなんだったのか|好書好日
              • どうせ痩せるから はじめに|円居挽

                ……ダイエットに飽きた。 一応補足すると「飽きた」というのはあくまでポジティブな意味でだ。ダイエットを始めてもう三ヶ月あまり経つが、特に大きなリバウンドもなく、ただただ10日~15日に1kg程度のペースで体重が落ちており、開始時に約86kgだった体重も約78kgになって、暫定目標だった70kgまで折り返し地点まで来た。 まあ、痩せれば当然基礎代謝も落ちるわけで、ここまでと同じペースで減量できるわけはないのだが、それにしたってどうせ10日~15日に1kgが15日~20日に1kg、あるいは20日~25日に1kgになるだけの話で、どうせ痩せることに違いはない。 ちなみに今もダイエットを続けているが、大してハードな毎日を送っているわけでもない。「ダイエットは懲役」という有名な言葉があるが、その伝で言うと今の気分はせいぜい保護観察ぐらいのものだ。定期的に保護観察官に面会する義務こそあるが、檻の中に閉

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