1998年、ロンドン中心部で行われた大麻合法化を求めるデモで、マリフアナを吸う参加者(ロイター=共同) 国際社会で厳罰方針の見直しが進む薬物政策だが、日本では厚生労働省が大麻取締法の罰則強化を議論する方針と報じられたばかりだ。危機感を抱いた亀石倫子弁護士らは、電子署名サイトChange.orgで、厳罰主義から治療や支援へと薬物政策の転換を訴え始めた。(共同通信=武田惇志) 大麻経験、推計160万人に 19年全国調査 ▽国際的な非犯罪化の流れに反し… 近年、世界中で急速に規制緩和が進む大麻。約20カ国で合法化され、約50カ国で非犯罪化(法律では規制されているが、少量の所持は取り締まりがなされない状態)されている。1990年代以降に科学的研究が発展し、国際的規制が始まった20世紀半ばに想定されていたほど大麻が有害であると考えられなくなったことや、高い医療的価値が認められたことが背景にある。 戦