2019年12月、会計freee(以下、freee)などを提供するfreeeが東証マザーズに上場した(19年12月の記事参照)。赤字上場ではあるものの上場後も株価は堅調に推移している。筆者はfreee関連の業務設計案件も多く、かなり良くできたサービスだと感じているが、実は導入後にバックオフィスの担当者による賛否が真っ二つに分かれるのが会計freeeの特徴だ。 freee導入によって大幅にバックオフィスが効率化された会社もあれば、逆に全く使いこなせずに現場が混乱し、結局従来の会計ソフトに戻してしまった会社もある。これはfreeeが単なる会計データを入力するソフトではなく、業務プロセスそのものを大幅に変えることを前提に設計されているためだ。 前回、インターネット経由で利用するソフトウェア、SaaS(サース)によってバックオフィスの業務が大幅に変わる可能性について触れたが、SaaS活用による業務