スポットライトリサーチ 細胞内の温度をあるがままの状態で測定する新手法の開発 ~「水分子」を温度計に~ 2020/7/29 スポットライトリサーチ, 化学者のつぶやき ラマン分光, 顕微分光 コメント: 0 投稿者: spectol21 第266回のスポットライトリサーチは、東北大学大学院薬学研究科 中林研究室 修士二年生の杉村 俊紀(すぎむら としき)さんにお願いしました。 中林研究室は、分光学的な手法を駆使して細胞や生体分子の分子論的な理解を目指している研究室です。自作のレーザー顕微鏡をはじめとして、数々の独自の分光技術を開発されています。 今回ご紹介いただける内容は、なんと生体内の温度分布の情報を、水分子を温度計として利用してマッピングできたという成果です。軸となっている分光技術は “顕微ラマン分光” で、分子科学に基づく地に足ついた分子の理解と、分光技術の専門性を上手く融合した生体